クルマの敵は「熱」にあり! 「熱ダレ」する場所と起こる症状 (1/2ページ)

クルマが本来の性能を発揮できなくなる

 走り好きの人がけっこう使うのが、熱ダレという言葉。「連続して走ったら熱ダレしてきた」というように使うのだが、具体的な症状としてはどんなものなのだろうか? そもそも市販車でも起こることなのだろうか?

 いろいろな部分で熱ダレは起こるとされるが、まず症状としては、熱を持ち過ぎて本来の機能が発揮できなくなるということは共通する。またその温度だが、市販車で公道を走る分には起こりにくいが、これも部位による。

 まずいちばんよく聞くのが、エンジンだろう。正確にはエンジンオイルが熱ダレしてしまうということが多いが、いずれにしても症状としてはパワーダウンが発生する。熱ダレするとオイルの性能が飛んでしまうこともあって、また冷やしたところで初期性能が戻らないこともある。

 対策は高性能オイルを使ったり、粘度の調整など。またチューニングカーであればオイルクーラーを追加するのは熱ダレ対策のためだ。ただ勘違いしやすいのが、粘度を上げるといいように思えるが、熱だけでいうと低粘度のほうが有利で、あんかけ料理が冷めにくいのと同じ。また化学合成油よりも鉱物油のほうが熱ダレには強いとされる。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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