なぜ自動車イベントにシャンパンタワーが? お酒かコスメのような「超オシャレ」&「高額」カーケア商品にはワケがあった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■まるで香水か洋酒のようなお洒落なガラスボトルで販売されるカーケア用品がああった

■「スパシャン」は元々はプロ用でスーパーカー向けのカー用品だった

■定番アイテムは光沢コーティング剤の「スパシャン」で洗って流すだけのシンプルさ

クルマとは関係なさげなカラフルなガラスボトルが並ぶ

 先日の大阪オートメッセで「スパシャン」のブースに初めて入り込んで、そのブースの異端ぶりを感じたビギナーは少なくないはず。巨大ボトルを模したバルーンのトーテムや、ロゴ入りバケツを積み重ねたタワーに、カラフルな液体の入ったいわゆるシャンパンタワーまで。売場の雰囲気は、コスメや酒類を扱う免税ショップ、そして奧のカウンターはまるでバーのよう。

 関西圏ではスパシャンはテレビ大阪で「超☆爆!遊ビズム研究所(深夜2:25~2:55)」という番組の冠スポンサーをしていて、かなり知られた存在だという

 スパシャンは元々はプロフェッショナル向け、とくにスーパーカー向けのカーケア用品。早い話が業務用の良品だった。それを2014年よりスパシャンというブランド名で一般ユーザー向けにも販売をスタートさせ、今日に至る。

 メインのプロダクトはコーティング剤だが、今や展開は多岐に渡り、ほとんど香水か洋酒、クラフト系ビールやジン、コスメかと思わせるパッケージやヴィジュアルだ。BtoBからBtoCという流れを作ったのも、嗜好品のようなマーケティングも、すべて社長さんの頭の中にあったアイディアだそうだ。

 カーケア用品でありながら、いわゆる消えモノ、食品や香水のようなパッケージを採用しているのは、コーティング剤自体がガラスボトルしか受け付けないがゆえ。他の製品もイメージ統一のため、可能であればガラスボトルを採用しているという。液体の色はあえて使い分けており、カーケア用品という大人しか手にしないアイテムである以上、間違えて飲んでしまったとか、口にしたという話は今のところないそうだ。

 逆にカクテルのような外観を活かして毎年エイプリルフールにはジョークで、例えばマッコリ瓶に似せるなど、より酒や食品に見た目が近い特別パッケージをリリースしている。最初から冗談の分かる大人のみ対象だが、このシリーズにはあえて黄色い警告シールを貼付し、飲み物でないことを強調している。


南陽一浩 NANYO KAZUHIRO

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