たかが花粉とナメてかかるとクルマの塗装にシミも! ガチで取り組むべき花粉対策とは

この記事をまとめると

■花粉はクルマにも付着する

■ボディに花粉ジミができてしまうことがある

■有効な落とし方を解説する

落とすにはお湯を使うのが手っ取り早い

 花粉シーズンは人間様もきついが、クルマにとっても厳しい時期だ。地域やボディカラーにもよるがひどいとボディが真っ黄色になってしまうことも珍しくなく、原因はもちろん花粉だ。まさに積もるという感じで、軽く拭いてやれば取り除けるイメージがあるので、今までは問題視されてこなかった。

 しかし、花粉が問題になって久しい昨今、深刻な影響が明るみに出てきた。それが花粉ジミと呼ばれる現象で、こびりついて拭いても取れないというもの。降り積もったばかりであればサラサラしているので取り除きやすいものの、雨や夜露に濡れると外側の殻のような部分が割れて中からペクチンと呼ばれる物質が流れ出てくる。これはネバネバしたもので、塗装に付くと簡単には落とせなくなってしまうし、乾燥するとさらにガッチリと付いてしまう。最悪の場合は塗装にシミを作ってしまうこともあったりと深刻である。

 とはいえ、水洗いすれば落ちるだろうと思ってしまうが、こびりついているため実は水では簡単に落とすことができないのだ。落とすにはお湯を使うのが手っ取り早く、50度ぐらいから初めて、ひどい場合は少し温度を上げてやる。そうすればペクチンは溶けるので落とせる。

 ただ、それだけのお湯を用意するのはけっこうな手間だ。風呂場や台所からバケツでくんでくるのも面倒だし、ホースをつなげるのもどの家でもできるわけではない。コイン洗車場では温水が出ているところもあるが、それほど水温は高くなかったりする。これは我慢の一手にはなるが、放置しておけば夏に向かって気温がドンドンと高くなるので、そのうち落ちてくれる。梅雨時は気温はそれほど上がらないにしても、毎日雨に当たれば落ちにくくても、さすがに次第に落ちるというのもある。

 いずれにしても、焦ってゴシゴシと拭かないこと。拭いて落としたい場合は、付着してすぐに行うようにするのが基本となる。また、同じ時期に問題になる黄砂もボディが黄色くなってしまうが、こちらは通常の洗車で落とすことが可能で、砂が相手だけにシャンプーはできるだけ泡を多く立てて、柔らかいスポンジでゆっくりと優しく落とすなどの配慮が必要となる。黄砂は汚染物質を含んでいることもあるので、目立ってきたらできるだけ早めに落とすようにしたい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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