日本上陸もまさかの日本人向けに売るクルマじゃない!? 中国メーカー「紅旗」の秘密を日本COOに直撃 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■フラッグシップのH9を日本導入した「紅旗」日本法人の取締役COOの王氏にインタビュー

■紅旗のクルマは現在のところ日本人には販売していない

■中国の建国記念日となる10月1日の国慶節に向けてビッグサプライズを準備中

すでに23台を納車するも日本人への販売はなし

 2022年3月某日、紅旗HS7という日本初上陸のSCOOP現場にいた人物にこのモデルについて聞いたところ、その人物こそHONGQI(紅旗=ホンチー)日本法人の取締役COOの王 力氏であった。王氏は突然の取材要請にも快く応じてくれ、短い時間ながら車両の写真撮影を快諾してくれただけでなく、本社ショールーム2階にある応接に私(本誌編集局長)を招き入れ突然の取材に応じてくれた。

山本:「紅旗H9」ですが、昨年の暮れから日本で発売して反響はいかがですか。

王氏:おかげさまで今までに23台販売しています。日本人の方からも多数お問い合わせをいただいています。しかし、現在のところ紅旗は日本の方々に販売するつもりはないんです。

山本:日本にディーラーを作ったのに、日本人に売るつもりはないのですか?

王氏:じつは現行の紅旗車が対応している言語は、中国語と英語とアラビア語だけです。だからアラートが出るときなどもこの三カ国語以外では案内しないので、突然アラビア語や中国語で話しかけられても「ナニコレ?」となって事故につながりかねないと感じています。しかもその三言語だけの対応で、日本の人たちに紅旗を販売するのは失礼だと思っています。

山本:それでは紅旗は何の目的で大阪のなんばに日本法人を作ったのでしょうか。

王氏:はい、まずは日本にいる在日華僑の人たちに向けて販売することを念頭に上陸しています。これまで23台のH9を日本で販売させてもらいました。そして今日、税関を通って引き上げてきたのが、ショールームの前にあった3列シートの大型SUVであるHS7です。

 日本初上陸で、プレスに見せて写真を撮らせたのもあなたが初めてですよ。運がいいですね。でもあのクルマもすでに買い手が決まっています。


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