「良好」って何を測ってる? ガソリンスタンドやカー用品店のバッテリーチェックの中身とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■バッテリー診断はディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドなどで受けられる

■ロードテスターやCCA値を計測するテスターを使用する

■バッテリー診断によって調べている内容について解説する

クルマのトラブルでもっとも多いのが「バッテリー上がり」

 年間を通してクルマのトラブルで一番多いのがバッテリー上がり。そうしたトラブルに備え、ディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドなどで、バッテリーの点検をしてもらうと安心だが、あのテスターを使ったバッテリー診断は具体的に何を調べているのか?

 ポピュラーなのは、バッテリーに大容量の電流を与え、放電後の電圧を計測するロードテスター。12Vのバッテリーなら、エンジン停止時の電圧が12.6Vなら正常。12.5V以下ならバッテリーが弱っていると考えられる(アイドリングストップ車、充電制御車は、12.4V以下に電圧を制御している場合がある)。エンジンが回っている状態では、13.5V~14.7Vが正常値。13V未満なら発電量が不足気味なので、オルタネーターやVベルトの点検が必要。逆に16V以上でも過充電なのでレギュレーターの故障が疑われる。

 ただ、このロードテスターには次のような欠点もある。

・大電流を流すためバッテリーの負荷が大きい。

・測定結果にバラツキが出やすい。とくに充電制御車は通常走行で満充電(12.6V)にはならないので正確な測定は難しい。

・劣化したバッテリーでも走行直後は「良好」と診断される可能性がある。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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