「間違った=危険」な姿勢のドライバーだらけ! レーシングドライバーが語る「本当に正しい」運転ポジションとは (1/2ページ)

「間違った=危険」な姿勢のドライバーだらけ! レーシングドライバーが語る「本当に正しい」運転ポジションとは

この記事をまとめると

■正しいドライビングポジションをレーシングドライバーの中谷明彦さんが指南

■間違ったドライビングポジションでは緊急時に正確な操舵操作が行えない場合がある

■多少窮屈に感じても正しいドライビングポジションで安全運転を心がけたい

間違ったドラポジで事故が起こっているという事実

 あらためて「正しいドライビングポジション」について考察しておきたいと思う。

 人の体型はさまざまであり、かといって市販車の運転席はオーダーメードできない。前後スライドやシートバックのリクライニング機構を使ってドライバーが運転しやすい位置に調整するのが一般的だ。

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クルマのシートの電動調整スイッチ画像はこちら

 近年はハンドルの位置を調整するチルト機構やテレスコピック機構を備えているクルマも増えてきているので、以前よりずっと自分好みに合わせやすくなっている。だが、問題はその「自分好み」がドライビングポジション的に正しい位置なのかどうか、だ。

ステアリングのテレスコピック機構のイメージ画像はこちら

 よく言われる間違ったポジションとして「ストレートアーム」が上げられる。シートバックを寝かせて両腕が伸び切った状態でハンドルを持つような姿勢だ。一見ラクな姿勢に見えるが、いざハンドルを操作しようとしたときに思い通りに操作できない。交通事故のニュースで「ハンドルを切り損ねた」とか「ハンドル操作を誤った」といった見出しで紹介されることが多いが、ストレートアームポジションで緊急時に正確な操舵操作が行えなかったケースも相当数含まれているといえる。

ストレートアームの運転姿勢のイメージ画像はこちら

 ストレートアームがなぜ適性ではないのか。アメリカ大陸のような見通しのいい直線が何十キロも続くような大地を長時間運転するような場合なら問題は少ないかもしれない。しかし、それでもタイヤが急にバーストして姿勢を乱したり、動物が飛び出して来たときなど咄嗟の事態に的確な操作が行えないので推奨できない。

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 ストレートアームで操舵すると、まず小手先の操舵でクルマが進路を変更する。その際にヨーレートが発生して横Gがかかる。背もたれを寝かせた状態だと身体をしっかりサポートすることができず、上体が振られ、ハンドルからますます手が遠くなり、切り増す操作などが正しく行えないなど不都合が発生するのだ。

 こうした緊急事態を想定して、常に正しいドライビングポジションをとっておくことが重要だ。

中谷明彦
名前:
中谷明彦
肩書き:
レーシングドライバー/2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
現在の愛車:
マツダCX-5 AWD
趣味:
海外巡り
好きな有名人:
クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ

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