名実ともにブランドのフラッグシップとなったアウディの電気自動車! 「e-tron」がマイナーチェンジで車名を「Q8 e-tron」に変更 (2/2ページ)

空力を見直してアウディの電気自動車らしさもアップ

 さて、Q8 e-tronは、名称が新しくなり、バッテリーの性能が向上しただけでは終わらない。エクステリアもアップグレードが図られている。

 エクステリアの変更は、エアロダイナミクスの改善が最優先された。フロントアクスルのスポイラーを拡大し、アンダーボディに装着されたホイールスポイラーは、ホイールまわりのエアフローを整える。

 さらにQ8 スポーツバック e-tronでは、リヤホイールにもスポイラーが装着された。SQ8 スポーツバック e-tronでは、リヤアクスルのみにスポイラーが装着される。

 フロントエンドでは、クーラーを自動的に閉じる電動シャッターに加え、車両前部のエアフローを最適化するセルフシーリングシステムを、アウディで初めて採用した。さらにオプションでデジタルマトリクスLEDヘッドライトを用意。高速道路を走行中にオリエンテーションライトが車線内の車両位置をマーキングすることで、狭い車線でも中央を維持して安全に走行することができるようになっている。

 これらによりQ8 e-tronは、アウディの電気自動車を定義するデザイン言語をさらに推し進め、ひと目みただけで電気自動車であることがすぐわかるようになっている。

 インテリアの意匠は、基本的にはe-tronを引き継ぐ。水平基調のダッシュボードの中央にふたつのMMIタッチレスポンスディスプレイを上下に配置。このタッチディスプレイが、従来のほぼすべてのスイッチ類に代わる役割を果たす。また、日常会話にも対応したボイスコントロールシステムも装備しており、数多くの機能を声によって操作することも可能となっている。

 新型アウディQ8 e-tronとQ8 スポーツバック e-tronは、2023年2月末よりヨーロッパ市場での販売が開始される。日本への導入時期は未定だ。名実ともにアウディのフラッグシップモデルとなったQ8 e-tronの日本導入が待ち遠しい。


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