スピード違反とは「最高速度」を超過していること
ベテランドライバーになると、「ネズミ捕り」、「覆面パトカー」といった隠語を当たり前のように使うようになるが、これらは主にスピード違反の取り締まりに関わるものだ。交通ルールに違反しないことが大前提ではあるが、多くのドライバーが犯しがちなのがスピード違反であろう。
スピード違反を正式に記すと「速度超過違反」となる。法律に基づく違反であるからして、速度には法的根拠があるはずだ。どんな速度を超過しているというのだろうか。
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画像はこちら 最高速度、制限速度、法定速度、指定速度……といった言葉が思いつくだろうが、正解は「最高速度」である。
道路交通法の第二節 速度の第二十二条では『車両は、道路標識等によりその最高速度が指定されている道路においてはその最高速度を、その他の道路においては政令で定める最高速度をこえる速度で進行してはならない。』と定められている。
制限速度、法定速度、指定速度といった言葉は最高速度の俗称といえる。
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もっとも、「最高速度」いう日本語は、特定のクルマが出すことのできる速度のピーク値という意味も持っている。公道で出すことのできる速度はクルマの性能からずっと下に制限されているともいえるため、制限速度といった言葉を使いたくなる気持ちは理解できる。
ちなみに、「法定速度」という言葉は政府発表の文書でも使われることがあり、単なる俗称とはいえない。この言葉が示すのは、上記で引用した道路交通法の文言でいうところの『政令で定める最高速度』を示していると理解していいだろう。