Audiセダンの種類や特徴について紹介! 中古がおすすめ? 価格相場は? (2/2ページ)

Audiセダンの人気シリーズは?

A6/S6

ボディサイズ:全長4940〜4955mm、全幅1885mm、全高1420〜1430mm

 アウディ100を源流とするEセグメントセダンのA6。4代目アウディ100が1995年にマイナーチェンジするとともにA6と車名は変更されました。

 現行モデルは2019年から国内販売を開始した5代目。従来モデル同様、セダンとステーションワゴンのアバントが用意されました。

 A6とS6の違いはパワーユニットのほか、S6はA6に対して5mm全長が長く10mm全高が低くなります。

 パワーユニットについてですが、A6には出力が異なる2種類の2リッター直4ガソリンターボと3リッターV6ガソリンターボ。スポーティ仕様のS6には最高出力450馬力を発揮する2.9リッターV6ガソリンターボを搭載。A6には7速AT、S6には8速ATが組み合わされています。

A8/A8L/S8

ボディサイズ:全長5190mm(A8L:5320mm)、全幅1945mm、全高1470〜1475mm(A8L:1485mm)

 セダンのみならずアウディ全モデルのフラッグシップモデルを務めるA8。A8は1994年に初代が登場。2003年に2代目、2010年に3代目がフルモデルチェンジでデビューし、2018年に現行モデルとなる4代目が登場しました。

 現行モデルは標準モデルのA8、ロングモデル仕様のA8L、スポーツ仕様のS8をラインアップ。A8Lは標準モデルに比べて全長が130mm延長されています。

 それぞれのモデルに用意されるパワーユニットはA8とA8Lには3リッターV6ガソリンターボ、4リッターV8ガソリンターボ。S8には最高出力571馬力を発揮する4リッターV8ガソリンターボが搭載されています。

 A8はフラッグシップモデルだけに、内外装とも高い質感を備えているのが特徴。アウディの特徴といえるシングルフレームグリルは他のモデルより大きく厳格な佇まいを醸し出しています。

アウディのミディアムサルーンの歴史

 アウディのセダンでとくに人気が高いのがA4。Dセグメントサルーンにおいて世界的に有名なセダンですが、その源流となったのは1963年に登場したDKW F102といえるでしょう。

 アウトウニオンにおいてアウディは大型車を担当していましたが中型車の生産・開発を担っていたDKWブランドで販売された同車はモノコックボディを採用。1リッター直3エンジンを搭載したFFセダンでした。

 このセダンで得た技術はアウディに引き継がれ後継モデルが登場します。

A4のルーツ「アウディ80」

 F102の生産終了後、アウディ72、アウディ60などF03系と言われるミディアムクラスセダンを発表してきたアウディ。その後継モデルとなるのが1972年に発表したアウディ80で、直4エンジンを縦置きに搭載するなど現在のA4につながる新世代セダンとして大きな注目を集めました。

 アウディ80は1978年に2代目、1986年に流線型のフォルムが目を引く3代目が登場。アウディの基幹車種へと成長しました。

 同車は1992年に4代目が登場した後、1994年に欧州でもっとも優れたミドルクラスセダンを作るとのプロジェクトで開発された初代A4へ発展していきます。

アウディセダンは中古での購入がおすすめ?

 アウディのセダンを中古車で購入する最大のメリットは、新車で購入するよりかなりリーズナブルに手に入れられることでしょう。

 例えば現行A4は販売開始が2016年からということもありますが、初期モデルであれば120万円から中古車が販売されています。

 また新車より納期が早いこともメリット。同クラスのメルセデス・ベンツやBMWより納期が早いと言われているアウディですが、A4でも約半年、A3セダンとなると1年以上の納期がかかると言われています。

 その点、中古車であれば手続きさえスムーズに進めば1カ月かからず納車が可能。少しでも早くアウディセダンを手に入れたいなら中古車を選ぶとよいでしょう。

アウディセダンを中古購入する際の注意点は?

 とはいえアウディセダンを中古で購入する場合、いくつかの注意点があります。購入する前に確認しておいたほうがよいことを記載していきます。

リコール対策の有無

 2016年にA4をはじめA6、A8などパワーステアリングコントロールユニットの不具合によりリコールが発生しています。

 この不具合はパワーステアリングのアシスト機能が停止するため、ハンドルが急に重くなるもの。2016年4月以前に登録された中古車を購入する場合、必ずリコール対策がされているかを確認しましょう。

年式・走行距離

 アウディに限らず中古車を購入する場合、とくに注意したいのが年式と走行距離。状態が良い車両を手に入れたいなら年式が新しく走行距離が少ない車両を選ぶのが吉でしょう。

 一般的に年式が古くなればなるほど、走行距離が増えるほど車両価格が安くなる分、部品の劣化が進んでいます。アウディの場合、部品代や工賃が高いため修理費用が高額になってしまいます。

 またディーラーで車検を受ける場合は、まだ壊れていない部品でも年数に応じて交換を迫られるケースが多いため、古い年式の中古車ほど費用が高くなることも注意しましょう。

エアコンの不具合

 中古車購入後、車両にトラブルが起こるケースは多々ありますが、注意したいのがエアコン。エアコンのききが悪い原因はいくつかありますが、コンプレッサの故障となると修理費用は高額に……。

 購入前、かならずエアコンがちゃんときくかどうかを確認することは必須です。

まとめ

 国内ではセダン離れが進んでいますが、少ないとはいえセダン好きが存在しています。そんなセダン好きにとっていまや輸入車が選択肢の主流となっているのが現状です。

 そんなセダン好きにとってアウディのセダンシリーズは高い魅力を備えているため、購入の候補に入れるユーザーは多いことでしょう。

 SUVやミニバンにも魅力を感じますが、セダンにも多くのメリットがあるのは事実。セダン好きにとってアウディのセダンが今後も国内で販売され続けることを祈るしかありません。


新着情報