ブランド史上最強の量産モデル! マクラーレンより750馬力の750Sが登場 (2/2ページ)

車内はエレガントかつスポーティ

 インテリアは、ドライバー重視の新インストゥルメント・ディスプレーをコラムにマウント。これにより視認性が向上している。その両サイドには、アクティブ・ダイナミクスの設定用ロッカースイッチを配置し、ステアリングに手を置いたまま、走りのパフォーマンスに関わるサスペンションとパワートレインのモード変更が可能となっている。ただ速いだけのスーパーカーではなく、走るために生まれたクルマというのがこういったところからも見て取れる。

 内装は「テックラックス」と「パフォーマンス」のインテリアテーマを選ぶことが可能で、総ナッパレザーか、アルカンターラとナッパレザーの組み合わせを選べる。そして、インテリアオプションとして、スーパー・ライトウェイト・カーボン・ファイバー・レーシングシートや名門オーディオブランド、Bowers & Wilkinsの新高級オーディオ・システムなども選ぶことができる。ハイパフォーマンスでありながらも上質な車内空間が味わえるのがマクラーレンならでは。これは初代モデル「マクラーレンF1」に通ずるスピリットを感じられる部分と言えよう。

 ちなみに、いまではすっかりお馴染みとなったApple CarPlayなども使用できるほか、急速充電が可能なUSB-CとUSB-Aを標準で装備しているのもうれしい。

 そして、新マクラーレン・コントロール・ローンチャー(MCL)の採用により、空力、ハンドリング、パワートレイン、トランスミッションの各設定からドライバーの好みの組み合わせを記憶させ、ボタンひとつで呼び出すこともできる機能を導入。走るステージやシチュエーションによってクルマの挙動を変えられるのだ。

 出入り口の段差が厳しいと、スーパーカーではフロント部分が当たってしまう場合がある。そんなときに役に立つリフトアップ機能も同車では採用されている。この新ビークルリフト・システムは、ボタンひとつで車体フロントをわずか4秒で上昇させる性能を有しており、所要時間はほかのどのマクラーレンモデルより短い。これは、先代モデル(720S)の半分以下の時間だ。

 革新的な進化を遂げた新世代のマクラーレンである750Sは現在オーダー受付中であるが、詳しい価格などは公表されていない。一説によるとすでに来年分まで受注が埋まっているとの噂もあるが、純内燃機関のスーパーカーが新しく登場したことは、我々クルマ好きにとってうれしいニュースではないだろうか。


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