教習所を卒業するまで「バックの練習」はたった2コマ……ってこれじゃ実戦でパニクる! 免許取得直後に必ず練習しておきたい3つのコト (1/2ページ)

この記事をまとめると

■運転免許取得後にしておきたい練習を自動車教習所の元指導員が紹介

■自動車教習所ではバックの練習はたった2時限(約100分)しかしないので、免許取得後に練習しておくといい

■進路変更や幅寄せなども使用頻度が高いので実際の運転のなかで練習しておくと役に立つ

バックや駐車の練習は自動車教習所ではほとんどしていない

 運転免許を取得する理由は人それぞれですが、運転免許を取得できたという喜びは誰もが感じることでしょう。この運転免許の取得はゴールでもありますが、交通社会人としてのスタート地点でもあります。そこで今回は、運転免許取得後にしておきたい練習を厳選して3つ紹介します。運転免許を取得したばかりの方や脱ペーパードライバーを目指している方は参考にしてみてください。

駐車

 駐車は、運転免許取得後に練習をしておくべきこととして挙げられる代表例です。指定自動車教習所の教習の課程では、第1段階の「後退」、第2段階の「方向変換及び縦列駐車」の時間のみバックや駐車の練習をします。最短で教習所を卒業した場合、たった2時限(1時限50分であるため合計100分)の練習のみで免許を取得できてしまうのです。

 このような限られた短い時間のみの練習で免許取得後すぐに上手く駐車できるはずがありません。そのため、免許取得後は駐車の練習をすることをおすすめします。

 駐車の練習は、一般的なコインパーキングのように駐車枠に後退でクルマを停める右バック&左バックだけでなく、駅などの車寄せにおける縦列駐車の練習もしておくとよいでしょう。また、切り返しをしてクルマを寄せる練習もしておくと、さまざまな駐車場に対応できるようになります。

進路変更

 進路変更は、さまざまな場面で必要となる運転技術です。教習所でも進路変更について教習はするものの、限られた時間のなかで教習しなければならないため、安全な進路変更を完全に習得できていない場合が多いです。

 ここで述べている進路変更には、走行する通行帯を変える車線変更だけでなく、右折時に右寄せにしたり左折時に左寄せにしたりする右左折に伴う進路変更も含まれます。このように、さまざまな場面を利用して進路変更の練習をすることで、進路変更する際のいいクセが付くため、免許取得後は進路変更の練習をたくさんしておくとよいでしょう。


齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

愛車
A4 35 TDI
趣味
ドライブ・洗車・音楽鑑賞・楽器演奏
好きな有名人
BLUE MAN

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