まるでタクシーレプリカのようなクルマの正体は!? タイでライドシェアに「行灯のないタクシー」が使われる事情 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■行灯のないタクシーがバンコク市内を走っているのを見かけた

■タイでは古いタクシーを業者が管理するライドシェアの車両として活用している

■BEVタクシーへ入れ替わるまでの間は型落ちのタクシーが使われると予想している

タクシーみたいな見た目でもタクシーじゃない?

 3月下旬にタイの首都バンコクを訪れて街を歩いていると、タクシーのような派手なボディカラーなのに、行灯(タクシーの天井についている、日本では社名表示灯などと呼ばれるもの)がない車両が走っていた。日本では、過去にタクシー車両としては現役を引退した、トヨタ・クラウンセダンベースのタクシー車両(走行距離は40万kmオーバー)を自家用車として好んで乗るタクシー運転士さんがいたが(調子がいいと聞いたこともある)、そのノリなのかなと思っていた。

 ちなみに日本では、地域によっては行灯を簡単に取り外すことができる。メーターを入れて利用するのではなく、貸し切りでの利用時などに主に行われる仕様だ。とくに車体色が黒一色の車両で、セダンタイプならば、行灯を外せばハイヤーのようにも使えるように配慮されている。

 そして、タイの首都バンコク滞在中のある日、目的地に向かうために宿泊先からマッチングアプリでタクシー(バンコクではマッチングアプリでタクシーも呼べる)を呼ぼうとしたら、あいにく近辺にマッチングできる車両がないようだったので、ライドシェア専用車両のマッチングを試みた。するとすぐにマッチングできたので、車両がくるのを待っていたら、前述した行灯のないタクシー車両のようなトヨタ・カローラアルティス(先代)がやってきた。

 車内に乗り込むと若いドライバーが運転していた。バンコク市内及び近郊でタクシーに乗ると、最近はマッチングアプリの普及により(スマホがルート案内している)、道を知らないドライバーも多いなか、このドライバーはなかなか道路に精通しているようで、裏道をクネクネと進むので目的地に予定時刻より早めに着いてしまったほど。

 はっきりとしたことはわからないものの、どうやらタクシー会社のライドシェア専門部隊か、いずれも車両が古めなので、タクシー車両として現役を終えたものをライドシェア車両として貸し出す業者があるように見えた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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