「イチイチ」「四分六」「4本回し」! 一流の物流トラックドライバーになるにはパレット使いになる必要あり!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■近年はパレット輸送が一般的になってきた

■パレット輸送の普及は2024年問題の解決につながる

■今回はパレットの種類や使い方について詳しく解説

パレット輸送が物流の効率化に貢献

 人手不足に悩まされている、現在の物流業界。2024年問題によって働く時間が制限されたことに伴い、給料もいままでのように稼げなくなった。時給に換算すると最低賃金にも満たない金額で長距離輸送に励んでいたドライバーは、いままでにも当たり前のように存在した。そこに時間的な制限が加えられたことで、従来のように働くことができなくなったのである。ハードワークでありながら稼げない業種であれば、若者のなり手が少ないのは道理である。そのため、高齢化が進んでいる現状に陥っているが、このままの状態だと事態はさらに深刻なものとなるだろう。

 そんな現状をいますぐ打破するのは難しいが、近年では荷物のパレット輸送が一般的になってきた。冷凍車の世界ではまだまだ手積み手降ろしの現場が多いが、箱の側面がすべて開閉できるウイング車の普及により、荷物をパレットのまま運べるようになってきたのである。そのことで肉体的疲労はもちろんのこと、荷役時間の短縮にもつながる。このようなパレット輸送がさらに広がってゆくことが、物流の2024年問題をクリアするための術ともなるだろう。

 パレット輸送とはいっても、荷物に触らない現場ばかりではない。なかには積み込み時にドライバー自身がパレットに荷物を手作業で積み上げていき、荷降ろしの際にパレットごと納品するというケースも存在する。この場合は手積みパレット降ろしといえばいいのだろうか、それでも疲労や時間の短縮化は大いに望めるため、トラックドライバーの世界に飛び込む際にはウイング車を所有する運送会社を選択するのがベターだといえるだろう。

 しかし、荷物がパレットに載せられていればOKというわけではない。検品はどの現場にも存在するため、ワンパレットで商品が何個という計算が即座にできなければならないのだ。そのため、荷物の大きさによってパレットへの載せ方が変わってくるのである。


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