弱い人には地獄の車酔い! 発生メカニズムと抑制できる飲食物とは? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■車酔いは感覚のズレによる自律神経の乱れが主な原因

■ミントガムや梅干しなど、飲食物が予防や緩和に役立つこともある

■もっとも大切なのは体調管理とリラックスした乗車環境の維持である

車酔いはレジャーの大敵

 季節も5月に入ると暖かいと感じる日が多くなり、いよいよレジャーシーズン本番という感じです。気候がいいので、天気がいい週末には家族みんなでドライブに出かけよう、というシーンも多く見られます。行き先の楽しみを胸にウキウキした気持ちで出発する姿が思い浮かばれますが、その道中では、クルマでの移動ならではのトラブルが待ち構えていることもあるでしょう。

 その代表的なものが「車酔い」です。

 運転手以外の同乗者が気分の悪さを訴えてきて、最寄りのサービスエリアなどに緊急避難……となってしまうと、ドライバーとしても焦ってしまいます。ここでは、その車酔いの対策として効果がある食べ物や飲み物について考えてみたいと思います。

■車酔いはなぜ起こる?

 車酔いは、移動中のクルマの中で気分が悪くなり、「頭痛」「顔面蒼白」「冷や汗」「吐き気」「胃の不快感」「嘔吐」などの症状を引き起こすことです。

 クルマ以外にもバス、電車、船などでも同様の症状が起こることから「乗り物酔い」とも呼ばれ、あるいはその原因から「動揺病」という呼び方もあるようです。

 車酔いがなぜ起こるのかというと、その主な要因は感覚器官と脳のズレによる混乱だといわれています。クルマでの移動中、耳の奥にある「三半規管」と「耳石器」という平衡感覚を保つための感覚器官は、体の位置・揺れやスピードなどの情報を常に収集しています。

 不規則な加減速や発進停止の繰り返し、右左折やカーブの遠心力などによる前後左右上下への揺れなどが過度に生じると、脳への情報量が過剰になったり、平衡感覚の器官がとらえた情報と目から入る映像情報との間にズレが生じたりすることがあります。

 脳が情報を処理しきれなくなると、心臓や血管などの循環器や胃や腸などの消化器をコントロールしている小脳の自律神経の働きに乱れが生じ、正常時とは異なる冷や汗や胃の不快感などの症状を招きます。その症状が進行すると嘔吐中枢が刺激され、吐き気や嘔吐といった症状につながるのです。

 14歳くらいまでの若年期はまだ小脳の自律神経が成長しきっていなかったり、不安定な状態だったりするため、平衡感覚とのズレが生まれやすく、酔いやすいといわれています。また、苦手と感じる臭いや不安、不安定な状況などによるストレスが小脳の自律神経へ影響を与えることがあり、車酔いのきっかけになったり、症状を助長させてしまうという説もあるようです。


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往 機人 OU AYATO

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