「新たなアイドル誕生か!」と思ったら超マジメな取り組み! SKE48やNMB48メンバーもサポートするSNDプロジェクトとは?

この記事をまとめると

■SNDプロジェクトというものが存在する

■SNDの略は「STOP NAGARA DRIVING」だ

■著名人なども加入しており飲酒運転撲滅を訴えるライブも行われている

SNDプロジェクトとは

 AKBとかSKEとかNMBと聞くと「ああ、48ね」とアイドルグループが思い浮かぶ人も多いと思います。では、「SND」というのは何かわかりますか?

 じつはこれ、私たちみんなが安心安全に暮らすために、とっても大切なことを伝える活動の名称なんです。「SND」とは、「STOP NAGARA DRIVING」。そう、運転中にスマホを使ったり脇見をするなどの危険な行為によって、前方不注意や注意力散漫、誤操作などを引き起こし、交通事故につながってしまう「ながら運転」を撲滅しようというプロジェクトです。

 もしかすると、関東から北の地域にお住まいの人よりも、西日本にお住まいの人の方がご存じかもしれません。というのは、SNDプロジェクトはNEXCO西日本、阪神高速、本四高速、FM大阪の4社が主体として活動しており、後援としてNEXCO東日本、NEXCO中日本、首都高をはじめとするさまざまな法人や自治体、警察局や協会などが名を連ねています。

 公式サイトでは、このSNDプロジェクトに賛同する人を常時募集しており、SNDプロジェクトサポーターとして登録することができます。現在その数、すでに1万4898名!(2025年5月14日現在)。著名なアーティストの賛同者も多く、公式サイトでメッセージを寄せているのですが、そのなかには冒頭で書かせていただいた「SKE48」のメンバーである青木莉樺さんや鎌田菜月さん、「NMB48」の渋谷凪咲さんや小嶋花梨さんらの名前も! そのほかにもたくさんのアーティストやDJなどが手書きのメッセージや動画をアップしていて、見ているだけでも楽しいサイトになっています。

 また毎年、FM大阪が「飲酒運転撲滅」を訴える「SDDプロジェクト=STOP! DRUNK DRIVING PROJECT」の活動として大阪城ホールでライブを開催し、そこでSNDプロジェクトが公募した「伝えよう! 届けよう! 冬のSNDメッセージキャンペーン」のグランプリ作品受賞者が登壇して表彰されるひと幕が。そのグランプリ作品をモチーフとした朗読劇も披露されて、ライブを楽しむ多くの人たちにも「飲酒運転」「ながら運転」撲滅への思いを届けています。「ながら運転」にはあおり運転(イライラしながら)も含まれるので気をつけたいですね。

 現在、道路交通法では運転中のスマートフォンの操作、スマホ画面やナビゲーション画面の注視は禁止されています。これはクルマだけでなく、自転車でも禁止。2024年11月1日より、自転車を運転しながらスマホで通話したり、画面を注視したり、自転車のホルダーに取り付けたスマホの画面を注視することも禁止となりました。違反者は6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金、交通の危険を生じさせた場合は1年以下の懲役または30万円以下の罰金という厳しい罰則となっています。

 クルマのながら運転の厳罰化は広く認知されていますが、対して自転車の場合はまだ知らない人も多く、2024年に携帯電話やスマホを使用しながら運転中に起こった交通事故による死亡・重症件数が過去最多となってしまいました。やはりクルマでも自転車でも、運転する時は運転に集中しないといけませんね。SNDプロジェクト、ぜひサポーターに登録してみてください。


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まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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