どこで入れても同じ! ただし……
もっとも昭和シェル石油だけは、自社のShell V-Powerについて、「バーター出荷を行わず独自ルートで供給している」としていたが、その昭和シェル石油も、2019年4月に出光興産と経営統合したため、それもなくなった。
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というわけで、レギュラーもハイオクも、どの石油会社系列のガソリンスタンドに行っても、中身は一緒と思っていい。
ただ昔は、粗悪ガソリンと呼ばれるものも出まわっていて、ターボチューニングの黎明期は、いつもと違うガソリンスタンドで給油したら、「ノッキングした」、「エンジンがブローした」、といった話もあったが、いまはどのガソリンスタンドも経営が厳しく、廃業する店も増えている。
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なので、悪評が立つようなガソリンスタンドは淘汰されてきたし、品質確保法では,SS(サービスステーション)において適正な品質の石油製品が安定的に供給されるよう、ガソリン販売業者に対し、SSごとに10日に1度、ガソリンの成分分析を行うことを義務付けている。なので、「粗悪ガソリン」という言葉を耳にすることはなくなった。
ただ、出荷されるガソリンは同じでも保管環境や保管期間は店舗ごとに違いがあるのは事実。ガソリンも在庫期間が長いと品質が劣化していくので、鮮度は重要なのだ。
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よって、ガソリンの鮮度がいいであろう、できるだけ利用者が多く回転率の良いスタンドで給油するのが1番クルマに優しい。
周囲のスタンドに比べ極端に安売りしているようなお店はちょっと心配なので、給油の際は可能であれば実績のあるお店を選ぶようにしたい。そして、給油したガソリンは劣化を抑える意味でも、できるだけ半年以内に使い切ることを心がけよう。