たかがシートと思ったら重さが50kgもあって3時間の重労働だと!? 平ボディトラックの「けっこうシンドイ」シート掛けの仕事 (2/2ページ)

シート掛けに3時間かかることも

 平ボディは箱車やウイング車のような屋根になる部分がないため、荷物を保護するためにシートがどうしても必要なわけだ。

 しかし、このシート掛けは平ボディのドライバーにとっては一番の重労働なのだ。大型の平ボディのシート掛けを例に挙げると、シートを掛ける作業とシートを外す作業で慣れていない人だと3時間かかることもあるという。さらに、10トンの平ボディに使うシートは重さだけで50kgもあるといえば、その大変さが想像できるだろうか。また、雨の日のシート掛けは雨具を着ての作業となることなども、人気がない理由のひとつかもしれない。

 そうはいっても大変なシート掛けは、平ボディトラックの荷台がオープンデッキなので仕方ない作業だといえる。積載する荷物がアオリよりも高くなると走行中に落下する可能性もあるため、落下や損傷を防ぐためには荷物をロープで固定する必要があるので、どうしてもシートが必要だからだ。

 しかし、平ボディのドライバー全員がキツイ仕事だと思っているわけではないようだ。なかにはほかのトラックに比べてもラクだったという意見もある。

 シート掛けはあるものの、荷物は工場のクレーンなどを使って巨大なものを荷台に載せるだけ。そして降ろすときもクレーンで下ろすだけなので体力を使わずラクだという理由だ。

 また、箱車より死角が少ないし風で煽られることも少ないので、運転がラクというの平ボディのいいところだという。

 平ボディのドライバーという仕事がラクかキツイかは意見がわかれるところだろう。ただ、シートがけに関しては誰から見てもラクな仕事ではないようだ。


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