XT5を停め、しばらくエクステリアを見ていると、ガラスの刻印が気になった。日本車などでは「AGC=旭硝子」というような刻印のあるところが、「FUYAO」となっていたのである。調べてみると、これは中国・福建省にある「福耀玻璃工業集団股份有限公司/FUYAO Glass Industry Group Co,. Ltd」という中国企業製のガラスだった。
そして、ボンネットを開けると「MADE IN MEXICO」という部品も発見した。メキシコとも当然ながら関税問題は存在する。ただ、GM(ゼネラルモーターズ)系自動車部品ブランド「AC DELCO」の部品やバッテリーが搭載されているのを見ると、「やっぱりアメ車なんだな」と妙にうれしくなってしまった。ラゲッジルームの床下には、「カリフォルニア州民向け」と英語で書かれた袋のなかに、盗難防止用のホイールナットが入っていた。日本でも使えればユーザーも安心することができるだろう。