この記事をまとめると
■旧車のメンテナンスは基本的にディーラーでは受けられない
■扱いが難しいがゆえにディーラーにとってはリスクでしかない
■旧車は専門店にメンテナンスをお願いするのが確実だ
旧車を購入! いざディーラーへ整備依頼へ
ついに憧れのハコスカを手に入れた(とこの記事では仮定します)! そこで、旧車&ネオクラシックカーを維持するうえで不可欠な存在といえば主治医の存在。
果たして、ディーラーに入庫したら整備してくれるのでしょうか。それとも・・・!?
■たしかにハコスカも「日産車」ではあるけれど……
ハコスカもケンメリも、そしてR32にしたって「日産車」であることは疑いようのない事実。純然たる日産車である以上、ディーラーにもち込めばメンテナンスしてくれる……と思い、来店したとしましょう。到着早々、本能的に察するであろう「アウェイ」感。かなりの確率でスタッフからの「何しに来たの?」という視線を浴びることとなります。
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「展示してあるクルマを見にきた」、「新車(中古車)購入の相談に」と伝えれば、いくらかの安堵とともに、クルマ(旧車)好きのスタッフが食いついてくれるかもしれません。しかし、メンテナンスをお願いしたいと口にした瞬、「え?」という困惑した表情とともに、対応してくれた若いスタッフが「少々お待ちください」といい残して事務所のなかに消えていきます。このあたりで気づいてあげてください。そもそも歓迎されていないということを……。
■そもそも整備できるメカニックがいない可能性大
程なくして店長や現場のマネージャークラスの人がやってきて、「せっかくですがお客様。当店ではこのクルマのメンテナンスをできるスタッフがおりませんで……(悪いけど余所に行ってくれ)」と、やんわりとお断りをされてしまうことがほとんどでしょう。
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ここで憤慨したり「そこを何とか……」などと念押ししないでください。無理なものは無理なんですから。速やかに退店しましょう。
■パネルひとつ外すだけで壊してしまうかもしれないリスク
クルマの各部品には、バラす手順をまとめたマニュアルが存在します。ところが、このセオリーが旧車&ネオクラシックカーには当てはまらないことがしばしばあります。現行モデルであれば簡単に外せる部品が、古いクルマでは固着していてどうにもならない、あるいは、何気に外した部品のツメを折ってしまったりと、さまざまなリスクをはらんでいます。
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ここで、「そんなこともわからないのかよ!」とディーラーのメカニックを攻めるのはナンセンス。はっきりいえば専門外なのです。それでも壊してしまったらクレーム扱い(無償対応)になります。ディーラーにしてみれば、旧車はどう考えてもリスクが高すぎるのです。