この記事をまとめると
■自販連と全軽自協から2025年5月単月締めでの車名別新車販売ランキングが発表された
■2025年5月の全体での販売トップはホンダN-BOXだった
■フォレスターやRAV4やムーヴがモデルチェンジするなど今後のランキングに注目だ
2025年5月の新車販売トップ3の顔ぶれは変わらず
登録車については自販連(日本自動車販売協会連合会)から、軽自動車については全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から、2025年5月単月締めでのそれぞれの車名(通称名)別新車販売ランキングが発表された。
登録車と軽自動車を合算したところ、2025年5月にもっとも売れた新車はホンダN-BOXとなった。2位スズキ・スペーシアとの差は1386台、登録車で販売トップであり、総合で3位のトヨタ・ヤリスとは1809台となった。
ホンダN-BOXのフロントスタイリング画像はこちら
総合10位であり、登録車のみで6位となっているトヨタ・カローラは、トップ5以内がここのところ定番だったのだが、5月9日にセダン、ツーリングそしてスポーツが、そして5月23日にカローラクロスが一部改良を行っているため、モデル端境期となり順位をやや落としてしまっている。
今回の改良でカローラシリーズ(セダン、ツーリング、スポーツ、クロス)はハイブリッドユニット搭載車のみとなっている。ガソリンエンジン搭載車をなくし、2025年10月末にはアクシオ&フィールダーの生産が終了する。ラインアップを絞り込んだことでそのぶん販売台数を落とすのか、それともハイブリッド仕様のみとしてもガソリンエンジン車やアクシオ&フィールダーのぶんをフォローできるのかは今後注目していきたいところである。
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登録車のみのランキングではトップ10のなかにトヨタ車が8車ランクインしている。ここのところはこのような傾向が続いているが、トヨタ以外のメーカーでは日産ノートとホンダ・フリード以外は現状ではなかなかトップ10に入ってくるようなモデルが見当たらないということもまた現実となっている。
登録車のみでスズキ・ジムニー(ノマド&シエラ)が3141台を販売して20位に入っている。スズキは5月30日に、それまで目標販売台数を1200台(月間)としていたノマドの増産体制が組めたとのことで、2025年7月より3300台(月間)にすることを発表している。2024暦年締め(2024年1月から2024年12月)でのジムニー、つまりシエラの年間販売台数は2万5848台なので、月販平均2154台となる。仮に2025年7月以降にノマドが目標台数である3300台をクリアし、さらにシエラ分として2154台を上積みさせると、ジムニー(登録車のみ)シリーズの合計月販台数は5454台となるので、2025年5月単月統計で見れば上位10車入りも夢ではなくなっている。
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登録車のみで2位に入っているトヨタ・ライズと3位に入っているトヨタ・ルーミーは、本稿執筆時点では早ければ4カ月ほどで納車可能となっており需給状況も良好。トヨタの販売現場ではセールススタッフが熱心に販売促進活動を展開していることが統計からも見ることができるといえよう。