香港で違反切符の電子化を実施! 支払いもオンライン化はなぜ行われる? (2/2ページ)

世界的に見て日本はITの面で遅れをとっている

 電子やキャッシュレスといったキーワードに弱い日本社会では、放置違反金、つまり駐車違反の反則金の支払いはコンビニエンスストアのほか、スマホアプリ決済にも対応しているようだが、各都道府県警察によって、どこでどう使えるのかなど、細かい部分がそれぞれ異なっているようである。

 日本では高速道路も含む有料道路では、首都高速など都市高速と呼ばれるものを除けば、かつて入口で通行券を受け取り、一般道路に戻るときに出口料金所で精算していた。しかし、21世紀初頭にETC(電子料金収受システム)が普及しはじめると、ペーパーレス化が急速に進んだ。出口で現金を用意する面倒から解放されたのはうれしいが、ETCが普及してから生まれた若い世代では幼少期に、「日本の高速道路はすべて無料」みたいな勘違いをするようになったと聞いたことがある。

 2023年1月より、電子車検証なるものが日本では導入されている。電子車検証とはいえ従来の車検証のようなフォーマットで記載事項の少ない印字のされたA6サイズの厚紙にICタグが貼りついたものなのだが、記載事項が簡略化されすぎたこともあり、一部新車ディーラーでは納車前に自社パソコンで従来の車検証と同様の内容の表記のされたもの(紙)をプリントアウトしてお客に渡すというところもあるとも聞くので、電子化の効果がどこまで出ているのかは「?」がつく。

 物理的な違反切符を見たときの気持ちは誰でもよくないだろうが、自分のスマホに電子違反切符がメールで届いていたというのは、さらに気持ちが凹みそうだと筆者は考えてしまっている。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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