この記事をまとめると
■トラックに関する専門用語が多数存在する
■今回はアルファベット3文字のものをピックアップ
■6つの専門用語の意味を詳しく解説する
まずは初級編から!
トラックにまつわる専門用語はたくさんありますが、知らないとまったく意味がわからないのがアルファベットで表される謎の3文字。意味を知れば「あのことか!」となるものも含め、ここではその意味を解説していきたいと思います。
では初級編からスタートです。
LNG・LPG
タンクローリーでよく見かける「LNG」の文字。これは液化天然ガスのことです。液化天然ガスは−162℃まで冷やすと体積が600分の1の液体に変わります。そのため、LNGと書かれているタンクローリーには見た目の何百倍という容量のガスが積載されているということになります。また「LPG」は液化石油ガスを指します。重さは、LPGは空気より重く、LNGは空気の約1.5倍あり、 火力はLPGの方がLNGの約2倍です。
LNGのイメージ画像はこちら
次は知っている人は知っている、トラックドライバーにとっては常識の3文字です。
DPF
DPFは排ガスを浄化する装置で正式名称は「ディーゼル微粒子捕集フィルター(Diesel particulate filter)」です。この頭文字をとってDPFと呼ばれています。ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる有害物質をフィルターで集め、大気中に排出しないよう走行中に燃焼除去をして自動再生を行う装置です。
トラックにとっては非常に重要な装置で、DPFが故障すると、フィルター機能が低下して自動浄化機能が作用せず、排ガスの浄化ができなくなります。DPFのトラブルが起きる原因はさまざまですが、エンジンの回転数を上げられない場所をよく走行する、排ガス温度が十分に上がりきらない状態で走行することが多い、エンジンの始動停止・アイドリングが多いなどが考えられます。