ヒョンデを超える脅威になる可能性! 韓国KIAがまずは商用EVで日本に殴り込み (2/2ページ)

KIAなら成功するかもしれない

 一方のKIAでは、車種は限られるようだがリースプランでアピールしていることも目立つ。このような例もあり、南カリフォルニアでは再販価値ではヒョンデブランドを抜いたとの声も聞くことがあるほど。

 アメリカだけではなくインドでも、先進国市場並みにとくにデザインの尖ったコンパクトクロスオーバーSUVをデビューさせるなどして、ヒョンデの上をいくブランド的なアピールを感じる展開をしている。

 今回の日本国内に関するBEVバンの展開は、直接的にヒョンデ自動車グループ(起亜自動車)が絡んだプロジェクトではないものの、日本ではほとんど認知のないKIAブランドが、まず商用車から上陸してくるという点は興味深い。

 日本だと乗用車でヒョンデブランド車が再参入しているが、どうしても一度撤退したブランドというのはついてまわってしまう。ヒョンデグループという大きな括りでみれば、まったく新しいブランドとして、KIAの乗用車で再勝負してもよかったように感じている。

 とはいえ、そこはやはりヒョンデとKIAには上下関係のようなものがあるのかもしれないが、ヒョンデ車もかなり挑戦的なデザインを採用している一方で、KIAのクルマはもっと挑戦的だ。ネガティブにいえば韓国車であることを隠すことにもなるが、日本の世の中ではほぼ新しいブランドということもあり、多くの消費者を刺激させたかもしれない。

 ヒョンデブランドでは、キャスパーというSUVスタイルの韓国版軽自動車(軽車)があるが、KIAにはモーニング(アルトのようなカテゴリー)や、スズキ・スペーシアやダイハツ・タントのようなレイ(BEVも設定)という軽車もある。

 とにかく世界的にはいま、KIAブランドは各地でかなり積極的に攻めていることだけは間違いない。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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