昭和キッズにはお馴染みの「とまれ」の標識もペイントも絶滅危惧種! いまの主流は「止まれ」「STOP」の併記だった (2/2ページ)

インバウンド用に英語表記の「STOP」の併記も増えてきた

現在も漢字とひらがなが混在している理由

 前述したとおり、警察庁は1998年に漢字表記の「止まれ」に統一するよう通達していますが、いまもひらがな表記の「とまれ」を見かけることがあります。

 現在でも、ひらがな表記の「とまれ」が残っている理由は、日本全国の「とまれ」を「止まれ」に変えるには時間がかかるだけでなく、多くの労力や費用がかかるためだと考えられます。

 そのため、ひらがな表記の「とまれ」と漢字表記の「止まれ」が現在でも混在しているといえるでしょう。

 なお、警察庁から全国の都道府県警察に漢字表記の「止まれ」に統一するよう通達されていることから、ひらがな表記の「とまれ」が、漢字表記の「止まれ」に変わるのは時間の問題です。もし、ひらがな表記の「とまれ」を見かけることがあったときは、残り少ないひらがな表記の「とまれ」のひとつといえるでしょう。

一時停止の標識には英語表記の「STOP」もある

 一時停止を示す「止まれ」の表示と併せて設置されている「一時停止」の標識には、「止まれ」の下に「STOP」という英語表記がされています。

 これは、2017年に導入されたもので、「2020年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会」の開催に合わせて順次設置されたものです。

 今後、インバウンド需要や外国人観光客の来日が増える可能性があることからも、「一時停止」の道路標識は、漢字表記の「止まれ」と英語表記の「STOP」の併記が基本となるでしょう。


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齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

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