タントとの棲み分けは? スライドドア嫌いは何を買えばいい? 新型ムーヴの疑問をダイハツにぶつけてみた (2/2ページ)

ダイハツの新しい顔として

 担当者は続けて、「ちなみにムーヴは名前からもわかると思いますが、キャンバスとの姉妹車なんです。見た目は全然違いますが、じつはベルトラインは一緒なんですよ。それと、今は世の中的にスライドドアを求める声が多いので、このクルマにスライドドアはマストです」と、マニアックな情報も教えてくれた。なお、走りを楽しめるモデルとして設定しているRSは、ターボエンジンのみのラインアップで、通常モデルと比較して5mmローダウンされている点にも注目したい。

 一方で、「今までスイングドアを愛用していた人は、これから先何を買えばいいんですか?」との問いに対しては、「ダイハツにはミライースとタフトがあるので、今までの市場調査の結果この2台で行けると鑑みました。前者では狭いという人はタフトを選んでもらえれば……。タフトは意外と広いんですよ」

 電動化が当たり前となった現在においてハイブリッド関連のシステムを搭載しないのは、良品廉価がウリのダイハツらしく、「価格で勝負したいから」とのこと。

 最後に、「もともとこのクルマは2023年中くらいには出る予定だったと思いますが、いろいろあって延期になり、今になりました。その2年の間で何か手を入れたところはありますか?」と聞くと、ここはキッパリ「ありません」とひと言。当初の販売予定のスケジュールに合わせて作り込んでいたことから、延期したことを逆手に取って、とくに再調整的なことはしてないとの返答があった。

 ダイハツの目標は月産6000台。そこに現段階で1万台以上のオーダーを受けている新型ムーヴ。生産管理の担当は「キャパ的には余裕です」というので、納期もそうかからないだろう。

 大幅に進路変更をした新型ムーヴ。ダイハツの新たな顔として、メーカーを盛り上げてくれる起爆剤になってくれるはずだ。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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