亡き息子の愛車を学生たちが4年かけてフルレストア! 奇跡の復活を遂げたS130Zの感動ストーリーに会場中が泣いた (2/2ページ)

実際のオーナーたちにしか聞けない話に花が咲く

オーナーとの情報交換を楽しむ

 そして、この「DUNLOPオールフェアレディZミーティング2025」への参加は、学生たちにとっても貴重な機会となったようだ。理由のひとつに、実際のS130オーナーとコミュニケーションがとれることが挙げられる。

 S130オーナーを中心に、フェアレディZオーナーたちもこのクルマには興味津々なのはもちろんだが、実際にレストアした学生たちとのコミュニケーションのほうが、より楽しそうな様子であった。「どんなところが苦労した?」といった質問から「このパーツってあった? なかったところはどうやって直したの?」というオーナーだからこその具体的な質問も多かったそう。

 さらに、「えっ! そのパーツはそんな入手方法があるんですか?」といったように、オーナーたちから役立つ情報が得られることも多かったそうだ。同じ車種が集まるミーティングならではの有益な情報交換を学生たちは楽しんでいた。

 なお、もとのエンジンはオーバーホールをしてそのまま使うなど、可能な限りオリジナルのパーツを使用している点についても会場のオーナーたちが褒めていた。ホイールなどももちろんそのままで、もとオーナーの個性を尊重している。

 S130オーナーをはじめ、オールドフェアレディZオーナーからも認められた日産自動車大学校のレストア。ダンロップ賞の受賞は、学生たちの苦労が実った瞬間でもあった。


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西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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スポーツ走行、写真撮影、ネットラジオ鑑賞
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