V8からV6に変わってもスペシャルモデルのコンセプトは継承
2009年に発表された458イタリアのラインアップにスペシャルモデルの、その名も「458スペチアーレ」が加わったのは2013年のこと。
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最高出力は458イタリアより35馬力増の605馬力。0-100km/h加速はついにこのモデルによって3秒の壁を突破することに成功している。
2019年には、この458スペチアーレのオープン仕様、「458スペチアーレ・アペルタ」(アペルタとはイタリア語でオープンの意)も、499台の限定数を掲げて誕生した。
458イタリアのビッグマイナーチェンジ版、2015年発表の488GTBには「488ピスタ」、そして488ピスタ・スパイダーの両車が、さらにスパルタンでハイパフォーマンスなモデルとして用意された。
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その作りはじつにストイックなもので、ミッドのV型8気筒ターボエンジンは、新たなプロフィールをもつカムシャフトなどが採用され、結果として720馬力の最高出力を発揮。カーボンファイバーやアルカンターラなどの軽量素材が惜しみなく使用されるインテリアにも走りへのこだわりが強く表れている。
そしてフェラーリは先日、ここまで紹介してきたV8ミッドシップのスペシャルモデルのコンセプト、すなわちより強力なパワーユニットと徹底した軽量化によって、究極のパフォーマンスを追求するという哲学を継承したモデルを、V型6気筒ターボエンジンにエレクトリックモーターを組み合わせた、まさに現代の最先端スーパースポーツともいえる296GTBをベースにデビューさせた。
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「296スペチアーレ」がそれだ。最高出力は880馬力というから、そのパフォーマンスは大いに期待できるところ。そのステアリングを握ることができるカスタマーには、やはり幸せというひと言以外に、思いつく言葉はない。