車中泊好きからしたらメリットだらけ! 実体験から語る車中泊のスゝメ (2/2ページ)

とにかくコスパは抜群

 そして、筆者が考える「車中泊をコスパよく楽しむポイント」としてキーになるのは、高速道路の「ETC深夜割引」です。ETC深夜割引については、近い将来に割引の適応ルールが複雑に改正されることが予定されていますが、現時点では毎日0~4時の間に高速道路を利用すれば、通行料が30%引きになるというシンプルなルールです。

 つまり、0~4時の時間帯に高速道路上にいる(SA/PAで止まっていてもOK)、もしくは目的地の料金所を0時以降に通過すれば、ETC深夜割引は適用されます。

 前述したように「道の駅やSA/PAでの車中泊は、ロングドライブでの安全を確保するための休息が前提」です。深夜割引の利く時間帯に移動している途中に、クルマのなかで横になって休息するというのは、むしろ理にかなっているといえるかもしれません。

 さらにいえば、深夜帯の高速道路は大抵において空いているので、一定のペースで走ることができますから、燃費にも有利なシチュエーションとなります。つまり高速料金を安くできるだけでなく、燃料代も節約できると“一粒で二度おいしい”のです。

 まとめると、車中泊を利用してドライブ旅行を楽しむメリットは、以下の3点となります。

・宿泊代が不要になる
・自分の都合や天気などに合わせてスケジュールを立てやすい
・深夜帯を使えば高速料金も安くなり、好燃費も期待できる

 ロングドライブとなれば運転する疲労はあるでしょう。それでも、いつでもクルマのなかで横になって休憩できるという状況は、心の余裕を生んでくれるものです。こうした余裕を楽しむことが車中泊ドライブの醍醐味といえるのかもしれません。

 さて、ここまでお読みいただき、車中泊を楽しみたいと感じたでしょうか。

 最後に、あらためて注意点をお伝えしたいと思います。車中泊というのは、あくまで安全運転のための休息です。道の駅やSA/PAにゴミを散らかしたり、まして騒いだりするのはご法度です。また、休息中はドアロックをしっかりかけるといったセキュリティ意識をもつことも重要であることは肝に銘じておきましょう。


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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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