トラックは「エンジンブロー」さえも普通のトラブル! 直すか載せ替えるかで使うのが当たり前の世界だった (2/2ページ)

エンジンの載せ替え工賃で100万円!

 ただし、中古やリビルトエンジンを手に入れたとしても、トラックのエンジン故障はそれだけでは直らない。そう、壊れたエンジンを降ろして新しいエンジンを積み替える作業があるのだ。これが小型トラックの場合でも載せ替え費用が100万円ほどかかることも珍しくなく、大型トラックになればさらにかかるコストは跳ね上がるのだ。

 しかし、トラックは動いてこそ価値があり、利益も生まれる。そこで、問題となるのはエンジンが故障している期間は利益を生み出せないという点だ。

 そんな問題を解決するのがいすゞの展開している「E-PARTS」というサービスだ。

 これはすでにオーバーホールして新品同様に作られたエンジンをストックしておき、発注があれば即時、出荷するというものだ。このシステムによってエンジンの載せ替えにかかる時間が短縮できることで、スムースにトラックを業務へ復帰させることができる。

 また、エンジンだけでなくトランスミッションやターボなど、扱うパーツのジャンルは多岐にわたるため、いすゞトラックのオーナーにとっては非常にありがたいシステムといえる。

 トラックを長もちさせるための特効薬はないが、マメなメンテナンスと丁寧な運転によってトラックの故障を減らすことも可能だ。1回の故障で100万円オーバーの費用というのもトラックならではの事情といえるが、エンジンの故障はトラック自体を動かすことができなくなるため、ドライバーのみならず運送業を営む立場からすれば、もっとも遭遇したくない一番のトラブルであることは間違いない。


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