この記事をまとめると
■トラックを使用して、健康診断や治療が行われることがある
■検診車と健診車が存在しておりどちらも読み方は「けんしんしゃ」だ
■検診車と健診車の違いについて解説する
どちらも「けんしんしゃ」だが役割が異なる
日夜ストレスと戦う現代人がバリバリ仕事をこなすには健康であることが第一条件。そして、その健康をチェックしてくれるクルマがあるのだがご存じだろうか? いまいちピンとこない方のために説明すると、一般的にいうレントゲン車や胃胸部検診車、子宮ガン検診車がそれにあたる。そしてこれらは、「医療防疫車」というカテゴリーに分類され、病院以外の場所でも健康診断や治療をすることができるクルマなのだ。
検診車のフロントスタイリング画像はこちら
そして、さらに健康に関する車両は検診車と健診車に区別されるのだが、その違いを解説していこう。そもそも検診とは、特定の病気を発見するために行なう検査のことであり、病気の早期発見、早期治療につなげることが目的だ。よく耳にするがん検診などがこの検診にあたる。そして、「検診車」はその検査を病院外でもできるようにした車両ということになる。
検診車は、トラックやマイクロバス、トレーラーなどの車両に医療機器が搭載されており、職場の近くに移動してもらい検診を受けることができるというわけだ。この検診車は検査する内容によって車両が異なり、胸部X線検診車、胃部X線検診車、乳房X線検診車、子宮がん検診車、CT検診車、MRI検診車などがある。
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一方で、検診車と似ているが、内容が異なる車両に健診車がある。どちらも読み方は「けんしんしゃ」なのでかなり区別しにくいのは確かだ。先ほど説明したように、「検診」は特定の病気を発見するために行う検査のことだったが、「健診」はいわゆる健康診断のことで、略して「健診」なわけだ。健診は健康状態を確認し、病気を予防することが目的なので、検診とは意味合いが違う。
健診車のフロントスタイリング画像はこちら
非常に分かりにくいので、ここで再度確認しておこう。
・検診は特定の病気を発見するために行う検査
・健診は健康状態を確認する
という違いを覚えておいてほしい。
そして健診車には 健康診断として行なう胸部レントゲン検査、胃部レントゲン検査、心電図検査ができる設備を整えているのが特徴だ。最近では、さらに視力、聴力、血圧、問診、採血、診察、腹部超音波検査、眼底検査などができる多目的車も開発されている。
こうした我々の健康を守ってくれている検診車や健診車だが、運転するのに必要なのは大型免許であることがほとんどだ。それは医療機器を搭載する兼ね合いで、トラックが使われるのが理由だが、検診車、健診車の運転手を募集しているケースは多い。また、トレーラータイプの検診車の場合は、大型免許のほかにトレーラーをけん引するための「けん引免許」が必要だ。もし、大型免許を所持していて、人々の健康に役立ちたいと思う方がいれば、ぜひ応募してはいかがだろうか。
最後になったが、じつはこうした医療防疫車は、一般に中古も流通しているので購入することも可能だ。
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なかには販売ではなくレンタルのケースも多いが、興味のある人は専門のサイトを覗いてみるのもいいだろう。