ポルシェ911に待望の新「4S」シリーズがついに登場! クーペ・カブリオレ・タルガともに予約受注開始

この記事をまとめると

■トラクションと安全性の高い全輪駆動モデルが911のSバージョンでも選択可能に

■豪華になった標準装備と追加されたオプションによる豊富なパッケージが魅力だ

ポルシェの進化を体現しているともいえる911タルガは記念すべき60周年を迎えた

運動性能と安心感を両立する「4S」という選択肢

 ポルシェは、「911カレラ4S」、「911カレラ4Sカブリオレ」、「911タルガ4S」の予約受注を全国のポルシェ正規ディーラーにおいて7月2日(水)から開始された。

 今回、上記3つの「4S」シリーズが新たに911のラインアップに追加され、Sバージョンよりハイパワーな味付けであるGTSシリーズの下のラインアップが倍に拡大される。その結果、911では計6モデルの4輪駆動モデルが選択可能となった。

Sバージョンと全輪駆動によるトラクションと安全性

 今回追加されたSバージョンが4WDの「4S」であることで注目すべきなのはやはり、その時々の悪天候や気候変動のしやすい地域、道路状況の悪い地域であっても最大限のトラクションを発揮して安全性を高められる点だ。

 また、必要に応じてフロントアクスルに駆動トルクを供給するPTMシステムが、トラクションと走行安定性をさらに高めてくれる。

最新モデルでの標準装備の拡充、オプション追加、パッケージ強化

 標準装備は先代と比較してより贅沢なものとなり、最新デザインの前後異径20/21インチのカレラSホイールをはじめ、PTV+(ポルシェトルクベクトリングプラス)やスポーツエグゾーストシステム、マトリックスLEDヘッドライト、レッドのキャリパーが特徴的なGTSシリーズ譲りのブレーキシステムなどが標準装備に。さらに、オプションの追加によって全体のパッケージがより豊かになっている。

走行性能の向上

 新たに登場した「4S」シリーズに搭載されるパワートレインは、3リッター水平対抗6気筒ターボエンジン。911ターボから引き継いだインタークーラーシステムの最適化により、先代モデルより最高出力が30馬力向上した480馬力を発生する。また、そのパワーは8速PDKを介して瞬時に効率よく4輪に伝達される。

タルガというアイコニックモデルと60周年の歴史

 かつてのオリジナルモデルは、従来のコンバーチブルの安全性への懸念に対するポルシェの回答であり、1965年に誕生したタルガは「セーフティーカブリオレ」とも呼ばれた。

 そんなタルガは、最新モデルにももちろん用意される。モータースポーツ譲りの優雅で美しい形状のロールバーや取り外し可能なルーフ、折りたたみ式のリヤウインドウを備え、フルオープンの愉しさやクーペの快適さと安全性を両立するこのモデルは、911シリーズのアイコン的存在でもある。

 現行ポルシェ911カレラ/タルガのクーペ、カブリオレ、タルガの3つのボディに対して、Sバージョンと4輪駆動が組み合わされたことにより、より魅了的な商品展開となっているのは間違いない。

 税込価格は、「911カレラ4S」は2352万円、「911カレラ4Sカブリオレ」は2606万円、「911タルガ4S」は2633万円。最新が最高とも言われるポルシェだけに、ファンには見逃せない1台となることだろう。


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