カラーコーンの頭に通信機能を搭載
■点滅が同期する最新モデルも!
一般的な点滅灯は、点滅の間隔が商品ごとに一定で統一されていますが、そのタイミングはスイッチを入れた時期によってマチマチです。つまり、それを道路に並べたときには点滅のタイミングがバラバラになってしまいます。
実際、その状態でも夜間や濃霧の状態での視認性は十分に確保できていると思いますが、見ている側はバラバラの点滅を見せられると、なんだか落ち着きませんよね。運転中にそれが目に入ったときには、無意識に気を取られてしまうかもしれません。
工事現場のイメージ画像はこちら
そこで、「綺麗に同期させられる方法はないものか?」、と考え出されたのが、「株式会社 仙台銘板」が発売する通信式同期工事灯「アイコレクト」です。
これは、電波で相互に通信を行うことで点滅のタイミングをキレイに揃えてくれる、という同期システムを搭載しています。
仙台銘板 アイコレクト画像はこちら
通信の方式は、2.4GHz周波数帯を使った無線で行っています。この周波数帯は、周波数が低めのため遠くまで届かせやすいという特性から、身近なところでは「Wi-Fi」に使われていたりします。
操作方法はごく単純で、スイッチを入れれば、先にONになっている端末の信号をキャッチしてそのタイミングに合わせて後続の端末が同調していくという仕組みです。
そしてもうひとつの注目点が自動点灯開始機能です。
仙台銘板 アイコレクトの機能イメージ画像はこちら
いまどきのクルマには、自動で周囲の明るさを検知してヘッドライトを点灯したり、対向車とすれ違うときに下向きにしてくれる機能が搭載されていますが、この商品には、その自動点灯開始のプロトコルを導入した電力消費セーブ機能が備わっています。
具体的には、自動車と同じく照度センサーが1000ルクスの照度を基準にして、下まわればONに、上まわればOFFにしてくれるという仕組みです。まさにハイテクですね。
■長時間の使用や耐候性なども考慮した設計
上記のように、ソフトウエアで長時間の使用をサポートしつつ、基本的な電力供給をソーラーパネルで行うことで、管理の労力低減を図っています。これは環境への負荷も減らせるので、エコにも貢献というわけですね。
また、悪天候や粉塵など、過酷な状況での使用も考慮して、耐侯性能や堅牢製も考えられているようです。
普段はあまり気にかけていなかった工事現場のグッズが、いつの間にか最新技術を取り入れて進化していたなんて、数年会っていなかった甥っ子や姪っ子が思ったより成長していたのを知ったかのような気もちになりました。
点灯するコーンを見掛けたら、ちょっとだけ注目してみたいと思います。