二輪車も多くBEV普及との折り合いに課題か
二輪車が市民の移動手段としてすっかり定着しているのだが、なんと50cc以下(電動なら5kWh以下)のバイクの運転は16歳以上ならば運転免許は不要とのこと。調べてみると、走っているバイクの多くは51~175cc未満となり、こちらは18歳以上で運転免許が必要となる。四輪車は普通免許ではいずれも3.5トン未満まで運転可能とし、普通四輪と普通四輪商用が用意されている。
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ガソリンスタンドに話を戻すと、ガソリンの種類としてはRON 95-Ⅴというハイエンドタイプ(ユーロ5排出基準以上)と、RON95-Ⅲ(ハイオク)、E5 RON92-Ⅱ(レギュラー)の3種類が用意されている。訪れた時のレギュラーガソリン1リッターあたりの価格は1万9460ドン(約107円)であった。まだまだICE(内燃機関)が多く、バイクが生活必需品となっているが、ガソリン価格はけっして安いものではない。今年春先までは下落傾向にあったようだが、世界情勢も影響してか上昇傾向となったようだ。
情報を探ると、セルフではなく店員さんに給油してもらう時には、リッター数で給油量を伝えるのではなく、「2万ドンぶん」などとして頼むのが一般的となっているようだ。
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また以前訪れたホーチミン市内でも見かけたのだが、二輪車専門となるガソリンスタンドもハノイ市で見かけることができた。
四輪車の普及が確実に進み、自国でもビンファストというBEVを生産しているメーカーを抱えるベトナム。ガソリンスタンド数がまだまだ十分整備されず、近年ではさまざまな理由から廃業も目立っているとのこと。現状ハノイあたりでは路線バス全車電動化といった計画があるが、全体ではBEV以外販売禁止といったような動きはないので、ガソリンスタンドと充電ステーションを同時に整備していくことになりそうだが、政府としてはそのバランス調整に苦労しそうである。