ローマの後継「フェラーリ・アマルフィ」爆誕! どんなクルマかスーパーカー大王が解説!! (2/2ページ)

V8ツインターボは1万rpmを許容

 アマルフィに搭載されるパワーユニットは、3855cc仕様のV型8気筒ツインターボ。最高出力は640馬力で、レブリミットは1万rpmに設定される。これに組み合わされるミッションは、SF90ストラダーレでのテクニックをさらに進化させたとされる8速DCT。ターボチャージャーのシステムは完全な新開発となるが、スロットルレスポンスの向上と過給圧制御をさらに精密化したことなどで、こちらもさらなる性能向上が図られている。

 すべてのギヤで魅力的な加速と滑らかなトルクカーブを実現したとアマルフィがアピールする走行フィールもまた、カスタマーには大いに注目すべきところとなるだろう。

 実際にこのアマルフィが実現した運動性能は、最高速で320km/h。0-100km/h加速は3.3秒、0-200km/h加速では9秒という魅力的なものだ。

 さらに、こちらも最新技術の投入によって、ローマからさらに大幅な進化を果たしたという、ヴィークルダイナミクスも見逃してはならないアマルフィの魅力。ブレーキ・バイ・ワイヤとABS Evoシステムを核とするそれは、さらに制動力の最適分配のほか、走行中の車体を安定させるために大きく貢献する。

 サイドスリップ・コントロールや、こちらも改良された電動パワーステアリングなど、実際の走りのなかでアマルフィのドライバーが感じる走りの進化というものは、相当に大きいだろうと想像できる。

 最初に触れたとおり、7月1日にイタリア本国で発表されたアマルフィだが、7月29日には早くもそのジャパンプレミアが東京で行われることが決定した。それはフェラーリが、いかに日本という市場を重視しているかの証明でもある。参考までにアマルフィにイタリアで設定されているベース価格は24万ユーロ(約4115万円)。はたして、日本での価格はどのような数字になるのだろうか。

 もちろんフェラーリには、これもまた世界に誇るパーソナリゼーションプログラムも存在するから、実際にアマルフィの購入を決断したカスタマーが、多彩なオプションを活用して、どのように自分自身のモデルを仕上げていくのか。それもまた興味深いところだ。

 フェラーリのニューモデル、それはいつも多くの話題と魅力に満ち溢れている。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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