マツダは30年以上前から水素の可能性を追求していた! 水素ステーションもできたいま「HR-X」の復活を希望!! (2/2ページ)

水素燃料ロータリーは単なるコンセプトで終わらなかった

 このあと、2年後の1993年にはHR-X2へ進化し、ロータリーエンジンの排気量が645ccの2ローターに増えたこともあり、最高出力は130馬力に向上している。さらに2年後の1995年には、この水素ロータリーエンジンを搭載したカペラカーゴが、水素エンジン車として国内初の大臣認定を取得し、新日鉄とともに公道での走行実験に取り組み、4年間で4万kmを走った。

 製鉄会社と協力する背景に、複製水素を活用した燃料確保がある。

 このあと、2004年になって、マツダは水素とガソリンと使いわけ、どちらの燃料でも走行可能なデュアルフューエルシステムによる水素ロータリーエンジンをRX-8に搭載し、公道試験を行うことになる。

 そうした水素の取り組みのはじまりが、HR-Xから動き出したのであった。


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御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター

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乗馬、読書
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