2027年の市販化を目指して復活準備中
その後、長いことザスタヴァ・ユウゴの販売権をはじめとした商標は宙に浮いていたのですが、セルヴィアのベオグラード大学で経済学を教えるアレクサンダー・ビェリッチ教授が手に入れました。
教授は大学で教鞭をとるかたわら、自動車産業界で優れたマーケティング理論を実践してきたというその筋では名の知れた人物。で、同じセルヴィア人の工業デザイナー、ダルコ・マルチェタとチームを組んでユウゴ復活の道を模索しはじめたのです。
新生ユウゴのイメージスケッチ画像はこちら
そして、リニューアルされたユウゴのスケールモデルが国際的な自動車デザインイベントに出展され、「ノスタルジックさと革新性が融合した作品」として注目を集めました。コンパクトな2ボックスは往年のユウゴをリスペクトしたスタイルながら、新型を2ドアにした理由は「歴史的な思い出としてだけでなく、新ユウゴの手頃な価格とスポーティさを強調するため」と述べています。
たしかに、初代ユーゴのボクシーなシルエットをイメージさせつつ、LEDライト、アルミホイール、あるいは最新のエアロダイナミクスといった要素はレトロモダンのひとことでは片づけられない新鮮味もありますね。
新生ユウゴのスケールモデル画像はこちら
また、自然吸気バージョンとターボチャージャー付きバージョン、およびトランスミッションはMTとATが用意されることも発表されました。無論、さまざまなバージョンと同様、EVの可能性も否定されていません。加えて、教授はレース向けパフォーマンスをもったモデルも「スピンオフとしてこれ以上面白いクルマはない」と2025年中には詳細を発表してくれるとか。なお、実車の販売は2027年をめどとして進んでいるとのこと。
歴史的には「負け犬」のレッテルを貼られてしまったユウゴですが、リバイバルモデルは果たしてどんなリベンジを仕掛けてくるのか期待も高まります。今後のユウゴにぜひご注目を!