日本じゃハイエースだらけのチャーターワゴン! 一方アジアは「ボンネット付き」が大人気だった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■海外では10人乗りチャーターワゴンといえばボンネットのあるLCV風スタイルとなる

■ベトナムではフォード・トランジットがLCVとして人気だ

■フォード・トランジットに次ぐ人気を誇るのがヒョンデ・ソラティ

ベトナムでLCVとして人気なフォード・トランジット

 タイの首都バンコクで見ていると、10人前後乗車ぐらいのチャーターワゴンといえば、かつては日本でいまもラインアップされているハイエースワゴンであった。いま海外では、ハイエースというと日本でお馴染みのキャブオーバースタイルではなく、ボンネットのついた欧米でのフォード・トランジットやメルセデス・ベンツ・スプリンターのようなLCV(ライト・コマーシャル・ビークル)風スタイルのもので、全長は5mを超え、全幅も2m近くあるかなり大きなモデルとなっている。

 タイのトヨタWEBサイトをみると、貨物積載向けではなく多人数乗車仕様としては、“ハイエース”、“コミューター”、そして“マジェスティ”がラインアップされている。ハイエースには3名乗車で貨物積載専用車があるものの、ATとMTを用意する12名乗車仕様のGLが用意されている。コミューターは15名乗車となり、マジェスティは日本でもかつてグランエースの車名で販売されていた、11名乗車可能な豪華ワゴンとなっている。

 タイではこれらハイエース系車両が定番というかほぼ一択となっており、ほかの東南アジアの国々でも同じような傾向が見受けられるのだが、ベトナムのハノイへ行くと少々事情が異なっていた。

 ベトナムでは、フォードのLCVとなるトランジットが圧倒的に人気で、タイでのハイエースの役割を担っていた。GM(ゼネラルモーターズ)が東南アジアから撤退するなか、フォードは多くの国々でピックアップトラックのレンジャーと、レンジャーベースのエベレストをメインに東南アジアに踏みとどまっている。ベトナムではこの2台のほかにクロスオーバーSUVとなるテリトリーとトランジットがラインアップされている。

 ハノイのノイバイ空港から中心市街地へ向かう車中から見ていると、まずトランジットばかりに驚かされた。ただし最新型は、アメリカや欧州でのトランジットと顔つきなどが大きく変わっているのである。調べてみると、中国でのフォードの現地合弁会社のひとつでトランジットの現地生産を行っている「江鈴福特(JMCフォード)」で生産されている最新モデル「トランジットT8」というモデルと見た目が同じとなっていた。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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