この記事をまとめると
■フロントガラスの内側はさまざまな要因で汚れたり曇ったりする
■フロントガラスをきれいにする方法の一例を解説
■1〜2カ月に1回ほど定期的な掃除を心がけたい
汚れたフロントガラスはどうすればきれいにできるの?
いつの間にかフロントガラスが汚れていて、ウォッシャー液を使ってもきれいにならない! よく見たら内側が汚れていたという経験はありませんか? フロントガラスの内側はさまざまな要因で汚れたり、曇ったりします。その理由と、きれいにする方法やNG行為などをまとめてみました。
■クルマのフロントガラス内側が汚れる理由とは?
ダッシュボードやシートなどの素材には、柔らかさや光沢を出すための可塑剤(かそざい)が含まれています。この成分が高温になると蒸発して微粒子となり、ガラスの内側にうっすらと付着します。これがフロントガラス内側の「ギラつき・ベタつき・曇り」の原因になることがあります。
曇ったクルマのフロントウィンドウ画像はこちら
とくに夏場は車内が高温になるため可塑剤(かそざい)が揮発しやすく、フロントガラスの内側が曇りやすくなります。また、湿気とホコリが結合することにより、ガラスの内側に汚れた薄い膜ができます。これが乾くと、くすみや曇りの原因になります。その他、皮脂の汚れやタバコのヤニなども原因として考えられます。
用意するもの
フロントガラス内側の汚れを落とすにはいくつかの道具が必要です。「マイクロファイバークロス(2枚以上)」「クルマ用ガラスクリーナーまたは無水エタノール」「ガラス拭きツール(手が届きにくいところにガラスの先端などでも拭けるもの)」があると便利です。また。多少の汚れであれば、新聞紙をくしゃくしゃに丸めてから少し水で濡らし、しっとりした状態でガラスを拭くと汚れが落とせます。いずれにしても、マイクロファイバークロスは「乾拭き用」「仕上げ用」の2枚あると便利です。
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フロントガラスをきれいにする方法の一例
すでに自分なりの方法を確立している人もいるかもしれませんが、フロントガラスをきれいにする方法の一例をご紹介します。
●1:乾拭き
まずは乾いたマイクロファイバークロスを使い、ガラス全体をやさしく乾拭きします。コツとして、上から下へ、一定方向で拭くとムラになりにくいのでおすすめです。
クルマのフロントウィンドウのから拭き画像はこちら
●2:ガラスクリーナーを使って汚れを落とす
次に、ガラスクリーナーをクロスに染み込ませた状態でガラスを拭きます。このとき、直接ガラスに吹くと、液剤が垂れたりムラになりやすいので注意が必要です。拭く方向は「縦横どちらか〜反対方向」の2段階でやるとムラが目立ちにくくなります。
●3:頑固な油膜やヤニにはアルコールが有効
とくにガラスのギラつきが気になる場合や、たばこのヤニが残る場合、無水エタノールをクロスに少量つけて、しっかりと拭きあげてください。無水エタノールは揮発性が高いので、スジが残らずきれいに仕上がります。
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●4:仕上げの乾拭き
最後に、キレイな状態の乾いたクロスを使い、拭き跡や残った水分を仕上げ拭きを行います。ちょっと面倒ですが、運転席や助手席に座り、さまざまな角度から曇り・スジ・ムラが消えるまで拭き上げると、運転する際に「汚れが落ちてない!」とならずに済みます。
フロントガラスをきれいにする際にこれはNGという方法は?
まずティッシュペーパーで拭くだけにするのは避けてください。繊維が残ったり、拭き残しのスジが気になって運転に支障をきたす可能性があります。また、ここぞとばかりに本格的な汚れ落としに使う液剤は避けた方が安心です。その理由として、液剤がダッシュボードやシートなどに垂れたとき、シミになる可能性があるからです。さらに、曇ったときだけ拭くのもじつは悪循環です。自分なりにルーティンを決め、定期的なメンテナンスをすることできれいな状態を保つことができるのです。
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まとめ:日ごろから汚れを減らす方法として
定期的にフロントガラスをきれいにしていても、汚れてしまうのは仕方ないところ。定期的な掃除の目安としては1〜2カ月に1回程度。これは個人差があると思われますので、自分なりのベストなサイクルを見つけてみてください。
またダッシュボードにUVカット保護剤を塗ることで可塑剤(かそざい)の揮発を抑える方法もあります。また、ホームセンターなどで売られている除湿剤を活用し、湿気を減らす方法も効果的です。ぜひ試してみてください。