いまも縁遠いけどブームの頃はもはや別次元の存在だった! スーパーカーブームのころの「スーパーカー」ってどんな存在? (2/2ページ)

スーパーカーを買うか新築戸建を買うか?

当時のスーパーカーの価格(参考値)

 当時、日本で販売されていた「スーパーカー」に属しているクルマの販売価格をまとめてみました。ちなみに、1970年当時の1000万円は、現在の貨幣価値に換算すると約3500万〜4000万円といわれています。

 ちなみに、ポルシェ911(930)ターボがデビューしたとき、「横浜の新築の戸建てにするか、それともポルシェターボにするか」といった逸話があるくらい、庶民には縁遠い特別な存在であったことがわかります。

●ランボルギーニ カウンタックLP400:当時の新車価格・・・1900万円

●ランボルギーニ ミウラ P400:当時の新車価格・・・1200万円

●フェラーリ 365GT4/BB:当時の新車価格・・・1850万円

●ポルシェ911(930)ターボ:当時の新車価格・・・1500万円

●ポルシェ911 カレラRS 2.7:当時の新車価格・・・780万円

●ロータス ヨーロッパ:当時の新車価格・・・315万円

●ランチア ストラトス:当時の新車価格・・・1000万円前後

●トヨタ 2000GT:当時の新車価格・・・238万円

まとめ:本気度が試されるのは当時もいまも同じ

 一見すると華やかに映るスーパーカーの世界。買うことができたとしても、本当のスタートはここからです。各種メンテンナンスやトラブルをクリアし、主治医やショップとの良好な関係を維持していく必要があります。そして何よりスーパーカーは目立ちます。とくにご近所からはあらぬ噂を立てられることがあります。これに嫉妬の感情が入るとさらにやっかいです。出る杭は打たれるのです。

 スーパーカーに乗るには心身ともにある種のタフさ、いい換えれば鈍感力が必要になってきます。もしくは「理屈抜きでスーパーカーが好きだから」という熱量で貫き通す、意志の強さも必要です。そういった本気度や覚悟を試される類いのクルマであることは、当時もいまも同じだといえます。


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松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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