標識だけじゃなく縁石の色にも要注意! うかつに停めると違反になる「黄色い縁石」の正体とは

この記事をまとめると

■歩道の縁石が黄色に塗られている場合がある

■黄色の縁石は「駐車禁止場所」または「駐停車禁止場所」を示している

■路面標示はクルマから見えなくなる場合があるので要注意だ

黄色の縁石が意味するものとは

 歩道の縁石をよく見てみると、黄色く塗られている場所があります。この黄色く塗られた歩道の縁石は、じつは駐車禁止場所または駐停車禁止場所を示している路面標示の場合があります。今回は、黄色く塗られた歩道の縁石について解説します。

駐車禁止場所・駐停車禁止場所とは?

 駐車禁止場所や駐停車禁止場所は、標識や標示などによって示されているだけでなく、法律で禁止されている場合があります。ここで改めて、駐車禁止場所および駐停車禁止場所をまとめて紹介します。

【駐車禁止場所】

・標識や標示によって駐車が禁止されている場所

・火災報知機から1m以内の場所

・駐車場、車庫などの自動車用の出入口から3m以内の場所

・道路工事の区域の端から5m以内の場所

・消防用機械器具の置場、消防用防火水そう、これらの道路に接する出入口から5m以内の場所

・消火せん、指定消防水利の標識が設けられている位置や消防用防火水そうの取り入れ口から5m以内の場所

【駐停車禁止場所】

・「駐停車禁止」の標識や標示のある場所

・軌道敷内

・坂の頂上付近やこう配の急な坂

・トンネル

・交差点とその端から5m以内の場所

・道路の曲がり角から5m以内の場所

・横断歩道、自転車横断帯とその端から前後に5m以内の場所

・踏切とその端から前後10m以内の場所

・安全地帯の左側とその前後10m以内の場所

・バス、路面電車の停留所の標示板(標示柱)から10m以内の場所(運行時間中に限る)

 上記のように、駐車禁止場所および駐停車禁止場所は多くありますが、今回の注目するポイントは“標識や標示によって禁止されている場所”のなかの「標示」です。

歩道の縁石が黄色く塗られていたら駐車または駐停車禁止場所を意味する

 歩道の縁石が黄色く塗られている場所は、駐車禁止場所または駐停車禁止場所を示している場合があります。

 黄色の破線で歩道の縁石が塗られている場所は、「駐車禁止場所」を示す路面標示です。黄色の実線で歩道の縁石が塗られている場所は、「駐停車禁止場所」を示す路面標示となります。

 これらの路面標示を無視してクルマを止めると駐車違反で取り締まられるため、クルマを車道の左に寄せて止めるときは、道路標識だけでなく路面標示にも注意しましょう。

クルマを止めるときは標識や標示をしっかり確認しよう

 駐車禁止場所および駐停車禁止場所は、法律で禁止されている場所のほかに、標識および標示で示されていることもあります。

 道路標識であればクルマを止めるときに確認できますが、路面標示の場合はクルマの死角で縁石が見えなくなる前に黄色に塗られているか確認しておかなければなりません。

 クルマを駐車または停車させるときは、あらかじめ標識や標示を確認し、停めても問題ない場所なのか確かめることが大切です。駐車違反で取り締まられないようにするためにも、駐車禁止場所および駐停車禁止場所の標識・標示を覚えておきましょう。


この記事の画像ギャラリー

齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

愛車
A4 35 TDI
趣味
ドライブ・洗車・音楽鑑賞・楽器演奏
好きな有名人
BLUE MAN

新着情報