充実したEVカーライフを提案するブース出展の数々
各オーナーのEVカーライフが充実したものとなるように、本イベントには数々のブース出展がなされている。そこで、昨年に引き続き出展しているヒョンデのマーケティングコミュニケーションチームの柴田さんに、ユーザーのヒョンデの印象と本イベントで出展の理由をうかがった。
「ヒョンデは、各モデルに応じた航続距離や内外装デザイン、コストパフォーマンス、日本に合ったサイズ感が好評で、なんと2台目の購入を検討してくれているオーナーもいらっしゃいます。そして、昨年も出展した「ヒョンデEVラーメン」と「ヒョンデEVかき氷」に加えて、IONIQ 5Nとインスターの試乗会、限定車KONAマウナロアの展示、ヒョンデ車オーナー限定スピンオフイベント『ヒョンデ・ナイト』など盛りだくさんのコンテンツを用意しました。ヒョンデ車オーナーや他車オーナーなどにもロイヤリティを感じてもらいたいですね。また、『V2L』のキャンプとの親和性と実用性も実演していますので、ぜひそちらも体験していただきたいです」
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イベント当日は富士山の麓とはいえ35度を超えるカンカン照りの猛暑日のなか、ヒョンデのブースで提供されていた「ヒョンデEVかき氷」の電動かき氷機は1日稼働しっぱなし。参加者はキンキンに冷えたかき氷で涼を取っていた。また、同ブースで韓国カップラーメンなどが味わえる「ヒョンデEVラーメン」の電気ケトルも、常にお湯を沸かしている状況で、IONIQ 5からV2L(ビークル・トゥ・ライフ)用コネクターで電源を取り出していたが、電力についてはまったく心配のない様子だった。
出展しているヒョンデが提供する「ヒョンデEVかき氷」画像はこちら
次に、他のブースを見渡すと、まるでピクニックのような黄色いテーブルクロスが目を引いた。こちらの「EVごはん」ブースで紹介しているのは「EV充電スポット周辺のグルメ情報シェアサイト」だ。EVに乗っていれば必要になる充電の時間を有効に楽しく過ごすために、気軽に立ち寄れるEV充電スポット周辺のグルメ情報とユーザーのレビューをみんなでシェアするウェブサイトのサービスだ。
EV充電スポット周辺のグルメ情報シェアサイト「EVごはん」のブース画像はこちら
また、一緒に掲げられている「EVモール」というのは、今後増える新規EVユーザーに向けて、グルメ情報だけでなくEV関連の情報、商品、サービスをひとつにまとめた環境を提供する、EVのショッピングモールのようなWEBサイトだ。EV関連の製品やサービスを提供する事業者とEVユーザーを繋ぐ役割を担うそうだ。
EV充電スポット周辺のグルメ情報シェアサイト「EVごはん」のブース画像はこちら
そして、隣のブースを見ると見覚えのある名前が……。Nittoって確かテープを作っていたような……? そう、こちらは住宅向け電気配線などを扱う「日東エルマテリアル」の出展ブース。同社がテープ事業以外で提供している「スマートエルラインライト」というシステムは、災害による停電時にHEV・PHEV・EVや発電機、太陽光発電から住宅へ電源供給が可能な給電システムで、現在普及しているHEV・PHEV・EVのACコンセント(最大電源容量100V/1500W)もしくは給電口から電源を取り出すことができる。
「スマートエルラインライト」を提供する日東エルマテリアル画像はこちら
住宅からEVへの充電はできないものの、V2Hシステムの予算150万〜200万円に対してこちらは20万〜30万円という低予算で設置できるという高いコスパが大きなメリットだ。
災害時のインフラ復旧にかかる時間は統計の8割が2日間であり、「スマートエルラインライト」もその間はしっかりと電源供給が保たれるという。また、これからは火災保険や生命保険の側面からも訴求をしていくとのことで、もしものときに大きな安心感をもたらしてくれるだろう。
「スマートエルラインライト」を提供する日東エルマテリアル画像はこちら
こちらの鮮やかなピンク色ののぼりがある「エネチェンジ」という出展ブースは、目的地充電(出先でのEV充電)の設備を、全国のショッピングモールや宿泊施設、ゴルフ場など、3時間以上の滞在時間が見込まれる施設に設置しているという企業だ。
EVの航続距離を考慮した地点に充電設備を配置することによって、人もクルマも目的地で無駄な時間を減らせるスマートなサービスとなっている。
全国の施設に目的地充電の設備をしている「エネチェンジ」出展ブース画像はこちら
充電設備の設置台数は全国で2500カ所まで拡大しており、出力200V・6kWの目的地充電でなんとシェアNo1を誇っているのだという。さらに、分譲賃貸向けに充電設備を設置するサービスもあるので、EVを所有するハードルを下げるきっかけとなり、これからのEVカーライフの可能性はますます広がっていきそうな予感だ。
全国の施設に目的地充電の設備をしている「エネチェンジ」出展ブース画像はこちら
「防災×キャンプ×電気自動車」をテーマとするEV SUMMER CAMPは、オール電化でCO2フリーなEVキャンプイベントだからこそ、排気ガスや騒音を出さないEVのメリットを体感し、災害大国の日本においてEVを利用した災害対策を知り、現EVオーナーでもまだ使いきれてないことも多い活用方法を見いだせる有意義な学びの機会となっている。
また、充電時間を有効活用するための充電スポット周辺のグルメ情報サイト、一戸建てよりEV所有のハードルが高くなりやすい分譲賃貸向けに充電設備を設置するサービス、既存のHVや太陽光発電から住宅へ電源供給が可能となる安価な給電システムなどを、それらを扱う企業の担当者と直接話して詳しく知ることもできる。
比較的安価なEVが登場したことにより、20代やファミリー層のEVオーナーやEV購入を検討する人々は広がりをみせている。メーカーや車種の垣根を超えた出会いと交流の場である本イベントを通じて、より一層EVカーライフの「遊びと学び」は加速していくだろう。