名前を知ればドライブが楽しくなる!?
●デリネーター
視線誘導標としてもっとも目にすることが多いのがこのタイプでしょう。多くはガードレールや専用のポールの上に等間隔で装着されていて、直径8〜10cmくらいの円盤状の反射板でヘッドライトの光を反射して、カーブの形状を認識させたり、道路の端を示したりしています。
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基本的には道路の端を示す左側が白色で、中央を示す右側が黄色となっているようです。ただ、これは例外もあるようで、霧が発生しやすい場所にはより識別性の高い青色が使われることもあったり、NEXCO西日本の管轄区域ではイメージカラーの青が使われることが多かったり、その中間の黄緑色が使われていたりもするようです。
また、交通量の多い幹線道路などでは、中央分離帯に風車のような羽根が付いたタイプをよく見かけます。あれは風の力で回転する羽根に小さなワイパーゴムが装着されていて、風さえあれば反射面を自力で拭き取り、排気ガスなどの汚れを除去してくれるれるというアイディアが仕込まれています。
●線形誘導標
これはデリネーターの強化版というようなもので、板状の表示面に進行方向をわかりやすく伝えるための「くの字」の図形が記されているもので、大きな面積によって通常のデリネーターよりも大きな注意勧告をおこなうべき急カーブなどの場所に設置されています。
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街灯のない山道で霧が出ていたりする場合は、この誘導標のおかげで安全に走りきることができたという経験をした人も少なくないでしょう。
●車線分離標
これは、中央線や歩道との境を示す白線などの道路標示をさらに強めて、クルマのはみ出しや横断をできないようにするためのものです。
主なタイプは、直径8cm、高さ50〜60cmくらいの、赤色または緑色の円柱のもので、上部に3本の反射素材の帯が巻かれていて、夜間でも反射でその存在をアピールします。これも色については青色や茶色など、その場所によって例外もあるようです。
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この円柱にはガードレールのように車両を受け止める機能はもたせられておらず、通れないことを示すことが目的のため、万が一にぶつかって車両に大きな損害を与えないように軟質素材が使われています。
●スノーポール
積雪の多い地域では、道路脇やセンターライン部分に雪が高く積もった際にその境目がわからず、縁石に乗り上げたり側溝などに脱輪してしまうケースがあるので、それを防ぐために高い位置にポールを設置しているところもあります。
赤/白のシマシマのタイプや、細長い反射板のタイプなど、状況に応じて適したものが設置されています。