いまの日産にはこういうのが必要なんだよ! 3.5リッターV6搭載の怪物マーチがイギリスで復活

この記事をまとめると

■日産マーチは国内では2022年に終売となった

■イギリスの日産はかつてV6エンジン搭載のマイクラ「350SR」を製作した

■20年以上前に作られた「350SR」をレストモッドして現代に蘇らせた

バケモノみたいなマーチが蘇った!

 日産を代表するコンパクトカーである一方で、エントリースポーツモデルとしても歴代モデルが愛されてきた日産マーチ。残念ながら日本では2022年に終売してしまい、欧州でも日本で販売されなかった5代目モデルが2023年夏で終売となっている。

 そんなマーチの輸出名であるマイクラの名を冠したEVが今年の5月に発表され、2025年後半に欧州市場で販売されることがアナウンスされているが、そのマイクラ復活と、3代目登場から23周年を記念して、英国日産が「マイクラ 350SR」なるモデルをレストモッドして発表したのだ。

 ちなみにこの350SRは今回のために新たに作られたものではなく、今から20年以上前に英国日産が現地のサンダーランド工場で生産されたマイクラをベースに、90年代のBTCCでの成功を支えたレーシングチームに発注したもので、このたび、日産デザインヨーロッパの若手デザイナーたちの手によってリフレッシュがなされたもの。

 ベースとなったマイクラ350SRは、3ドアハッチバックのマイクラをベースに、オリジナルのパワートレインを取り去り、代わりにムラーノに搭載されていた3.5リッターV6エンジン(VQ35DE)をリヤミッドシップに搭載して後輪を駆動。そのエンジンにフェアレディZのヘッダーや、ニスモ製のハイカムはインダクション、そして専用ECUなどを搭載して、約300馬力を発生している。

 フロントにはもとのエンジンの代わりにアルミ製の燃料タンクが備わり、ブレーキはブレンボ製のものを装着。足まわりはレーシングカーにも用いられる本格的なものが与えられていたのである。

 そんな350SRは当時の日産のレーシングカーに多く採用されていた、レッドとシルバーのボディカラーが採用されていたが、今回のリフレッシュのタイミングで、サテン仕上げのリキッドシルバーをベースにブルーのハイライトと、日産の新しいシンボルをモチーフとした斬新なグラフィックを組み合わせたものに一新。

 ヘッドライトは新たに発表されたマイクラEVと同じテイストの半円形のデイタイムランニングライトを備えたLEDヘッドライトへ置き換えられ、足もとのフェアレディZ用のRAYS製18インチアルミホイールもリニューアルされている。

 そしてインテリアも新しいバケットシートとレーシングハーネスに加え、ナビやエンターテイメントを楽しむことができ、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応した9インチタッチスクリーンが備わるアップデートもなされていた。

 この車両は現地のジャーナリストへの貸し出しも行っているということなので、機会があれば乗ってみたいと思っている人は少なくないだろう。


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小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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