ナビを路面に映したりゲームができたりウインカーを照射したり……ってもう実用化されてるの!? クルマのライトまわりの進化が気がついたら凄まじいことになっていた (2/2ページ)

市販を見据えた意欲的な発想が多数

アウディA6 e-tronコンセプト

 いち早くライトの進化を見せてくれたのがアウディのコンセプトカー、A6 e-tronでした。まず、乗り込もうとしてドアを開くと挨拶の言葉が地面に投影され、後続車に対しては注意喚起のメッセージまで投影。不意にドアが開いて、後続のバイクや自転車が衝突するというのも防げそう。

 また、車体の4隅にも、4つのLEDプロジェクターを組み込んでターンシグナルを地面に投影するシステムも搭載。カローラクロスは前方だけなので、一枚上手といったところかと。

 さらに、デジタルマトリクスLEDヘッドライトは、動画を投影する機能も装備。使い道としては、充電中など停止している際に目の前の壁にゲームを投影して遊ぶことが可能なんだとか。スマホをコントローラーとして使用するとのことですが、なんとゲームもアウディによって開発されています。

 リヤエンドに組み込まれたOLEDエレメントによるオーナー好みのディプレイをほぼ無限大にアレンジできるというのも、e-tronらしい未来感あふれるものとなっています。

メルセデス・ベンツ:デジタルライト

 アウディに触発されたわけでもなさそうですが、メルセデス・ベンツのライトテクノロジーもまた先進的。ヘッドライト単体で1万ピクセルの明るさはもちろんのこと、夜間走行の際に運転支援システムと連動したアイコンを路面に投影するというのはなかなかのアイディアに違いありません。

 たとえば、先行車に近づきすぎると欧州車でお馴染みの三角マークが照射され、ナビ操作中であれば方向を知らせる矢印や、制限速度、路面凍結といった情報も照射してくれるのだそうです。また、前方に歩行者がいる場面での注意喚起もデジタルライトによって照射されるため、夜間の走行安全がより一層充実することに。

 なお、メルセデス・ベンツはすぐにでもデジタルライトの装備がはじめられるとしており、マイバッハを皮切りに順次オールレンジにラインアップしていく模様です。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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