この記事をまとめると
■2025年の夏は過去最高に暑い夏になる可能性がある
■車内の温度は外気温以上になるので可燃性のものを入れたままにすると危険だ
■子どもを車内に少しでも放置すると命の危険があるので要注意
夏の車内は半端じゃない
最高気温が40度を超える猛暑が続いている2025年の夏。このままでは、「過去最高に暑い夏」と称された2024年夏を上まわることは、ほぼ確実ではないかと思われます。
筆者が小学生だったウン十年前、夏休みに家でゲームをしていると、親から「外で遊んできなさい!」と叱られたものです。自分が親になったいま、子どもたちに「涼しいところで遊びなさい」といわざるを得ない状況です。事実、日中の公園には誰もいません。
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外気温が35度を優に超えてくる今年の夏。密閉されたクルマの車内はさらに高温になります。50℃超えは確実。普段は何気なく車内に置いているものが引き金となって、アクシデントにつながる可能性があります。
そこで今回は「猛暑日に車内に置いたら危険なもの」をピックアップしました。猛暑日はもちろんのこと、真夏日(最高気温が30℃以上)でも危険であることに変わりはないので念のため。
●モバイルバッテリー&スマホ&タブレット&PC
いまや国民的必須ツールといえばスマートフォン。これに加えてモバイルバッテリーをもち歩く人も多いのではないでしょうか。この時期、スマートフォンの画面に直射日光が当たり続けると、「高温注意」の表示とともにほとんどの機能が使えなくなってしまいます。エアコンを利かせた車内でもエラーメッセージが表示されるくらいですか、密閉されたクルマの車内に放置すれば、結果はいわずもがなです。
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これはタブレットについても同様です。また、モバイルバッテリーに関しても、熱膨張や発火、さらには破裂する可能性があります。PCも高温にさらされることで故障の原因になります。車上荒らしのリスクを回避する意味でも、クルマから降りる際には必ずもち歩くようにしてください。
●ガスライター&電子タバコ
お盆休みの帰省に合わせて墓参りを予定している人も多いと思われます。普段、タバコを吸わない人でも、お線香に火をつけるためにガスライターをもち歩くことが考えられます。無事に墓参りを終えて実家に帰省。夜は花火大会でしょうか。出番までライターは車内に置きっぱなし……ということはぜったいにやめてください。
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高温にさらされたライターが破裂したり、発火する危険もあります。また、電子タバコも置きっぱなしも厳禁です。内蔵されたバッテリーが膨張したり、発火する危険があるからです。さらに、高温によりリキッドの風味が劣化したり、蒸発したりする可能性があるので注意が必要です。
●汗剤&虫よけ&ヘアスプレーなどスプレー缶
制汗スプレー、虫よけスプレー、日焼け止めスプレー、ヘアスプレー、ガラスクリーナー、カセットコンロ用のガスボンベなどなど。夏場はさまざまなスプレー缶が活躍する時期です。密閉された缶のなかにはガスが充てんされており、これが熱膨張を起こすことで爆発する可能性があります。
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その結果「ガス爆発」が起こり、周囲に甚大な被害が及びます。缶を積んでいたクルマはもちろんのこと、周囲のクルマへのダメージや、たまたま居合わせた人にまで怪我をさせる可能性があるため注意が必要です。