たった29台の限定ランボは脅威の1080馬力! その名も「フェノーメノ」の全容!! (2/2ページ)

システム合計1080馬力のハイブリッドシステムを搭載

 パワートレインの構成もレヴエルトのそれに共通したものだ。6498ccのV型12気筒エンジンを835馬力の最高出力でミッドに搭載するとともに、フロントアクスルに2基。また8速のデュアルクラッチギヤボックス上にも1基のエレクトリックモーターをレイアウト。トータルでは最大で1080馬力と、レヴエルトのそれをさらに65馬力も上まわる数字を実現している。PHEVのシステムをもち、完全なゼロエミッションの4WD走行を可能にしているところもまたレヴエルトに共通する。

 パフォーマンスの向上に伴って、シャシーにもさらなる強化策が施された。サスペンションには手動での調節が可能なレーシングショックアブソーバーが採用されたほか、ブレーキにはLMDh(ル・マン・プロトタイプカー)の「SC63」で使用される技術を受け継いだ、新たなCCM-Rプラス・カーボンセラミックブレーキシステムを搭載。それによってサーキット走行においても、より魅力的なドライビングファンを、カスタマーに提供することが可能になった。

 ビークル・ダイナミクスの管理に、ランボルギーニとしては初となる6Dセンサーと新たな制御ロジックを採用しているのもフェノーメノのエンジニアリングにおける大きな話題だ。

 フロントが20インチ径、リヤが21インチ径となる前後のタイヤは、ブリヂストンによって専用開発されたPotenza Sportとなるが、さらにランボルギーニはよりサーキット走行にフォーカスした、同じくブリヂストン製のタイヤをフェノーメノに用意している。

 1.64kg/馬力という魅力的なパワーウエイトレシオによって、0-100km/hを2.4秒で加速し、さらに0-200km/h加速を6.7秒でこなすフェノーメノ。最高速では350km/h以上を可能にするという最新のランボルギーニ製フューオフモデル。注目の生産台数はわずかに29台に限定されるが、そのすべてにはすでにオーナーが決まっていることは間違いのないところ。

 はたしてそのなかには日本人の名前はあるのだろうか。それもまたスーパースポーツのファンとしては気になるところである。


この記事の画像ギャラリー

山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

新着情報