遅そうだし前も見えなくなるし「前には入れん!」で反則金6000円!! 路線バスの発進を妨害するのは違反行為だった

この記事をまとめると

■路線バスの発進を妨害すると交通違反となる

■バス停に停車している路線バスは左合図またはハザードを点灯させて発進するときは右合図を出す

■運転免許はルールを守ることを条件に交付されているため法令を遵守することが優先

路線バス前に入れさせないために発進を妨害するのは交通違反

 路線バスが発車しようとしているけど、前にバスを入れたくないからという理由で発進を妨害する運転者を見かけることがあります。じつは路線バスの発進を妨害する運転は交通違反です。今回は、路線バスの発進を妨害した場合の違反内容や違反にならないケースを解説します。

路線バスが発車しようとしているのを妨害すると交通違反になる

 路線バスがバス停から発進しようとしているときに、その発進を妨害すると交通違反となります。もし、路線バスの発進を妨害してしまった場合、違反点数1点、反則金6000円(普通車)となるため、バスが発進の合図を出しているときは、その進路を妨害しないようにしましょう。

 ただし、路線バスが発進の合図を出して動き出そうとしているときでも、交通違反にならない場合があります。

やむを得ない理由で路線バスの発車を妨害した場合は違反にならない

 路線バスが発進するために合図を出しているときは、バスを優先させるのが原則です。しかし、急ブレーキで減速・停止しなければならないときや、急ハンドルで避けなければならないときなどは、路線バスの発進を妨害してしまったとしても交通違反になりません。

 そのため、バスの発進=必ず止まらなければならないというわけではないということもあわせて覚えておきましょう。

バスの発進や進路変更などを見極める方法

 路線バスは、停留所に停車しているとき、左合図またはハザードを点灯させ、発進するときは右合図を出し、安全を確認したうえで発車します。そのため、路線バスの発進などの見極めは、合図で判断することができます。

 ただ、バスの運転手が合図を出し忘れたり、運行中の何らかの不具合によりランプの球切れが発生したりすることがあります。そのため、バスの発進などは、合図だけでなくバスの動きも見ながら判断するようにした方がよいといえるでしょう。

ルールを守るのが運転免許を保有している運転者の義務

 路線バスが目の前にいると、高い壁に行く手を阻まれているような感覚になるため、自車の前にバスを入れたくないと思う運転者も多いでしょう。ただ、あなたが保有している運転免許は、ルールを守ることを条件に交付されているため、法令を遵守することの方が優先となります。

 バスを入れたくない気もちはわかりますが、運転免許が交付される条件を思い出し、バスの発進を妨害しないようにすることが運転者の義務であることを忘れてはなりません。


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齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

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