この記事をまとめると
■ホンダがプレリュードを正式発表し9月5日より販売する
■価格は617万9800円となっている
■レンタカーなども用意し多くの人が乗れる機会を提供する
24年の時を経て名車が復活
プレリュードといえば、クルマの世界ではホンダのスペシャリティクーペ、デートカーなんても呼ばれた特別なモデルの車名だ。音楽の世界では「前奏曲」なんて意味をもつ。なんともワクワクさせる名前だ。
そんなホンダを代表する1台であるプレリュードが9月4日午前11時、ついに正式発表された。このモデルが初めて公にされたのは、2023年のジャパンモビリティショーでのプレスカンファレンス。真っ黒なボディが印象的だった。
今回のプレリュードは5代目モデルが終売してから、じつに24年ぶりの復活。初代から5代目までは累計47万5000台以上販売されていたという。
じつに24年ぶりの復活となる6代目プレリュードは、大空を舞うグライダーをイメージしたデザインとした、優雅で美しいボディラインをもつクルマとしてデザインされており、「UNLIMITED GLIDE」をグランドコンセプトとしているという。
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真横から見るとその流麗なデザインは見事で、誰が見てもひと目で”スペシャルなクルマ”とわかる仕立ては、往年のスペシャリティクーペがもつイメージにピッタリ。今の時代、SUVやミニバン、スーパーハイトワゴンの軽自動車が新車市場の主力となっている現状こそ、こういったクルマの存在は重要だ。
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そしてこのプレリュードの最大の特徴は、パワーユニットだろう。
今回は純ガソリンモデルを設定せず、ホンダ独自の2モーターのハイブリッドシステム「e:HEV」のみを設定し、「SPORTS」、「GT」、「COMFORT」の3モードに加え、本モデルのキモともいえる、「Honda S+ Shift」を採用。CVTではあるが、仮想の8段変速を採用し、キレの良い加速と減速を実現するシステムとなっているほか、エンジンサウンドコントロールなどを取り入れ、運転する楽しさをドライバーに提供するとしている。
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エンジンは2リッター直噴エンジンで、出力は141馬力、トルクは18.6kgf・m、モーターの最高出力は184馬力でトルク32.1kgf・mとなかなかのスペック。燃費はWLTCモードで23.6km/Lという点も見逃せない。
「今までの自動車業界はクルマの電動化にあたり、EV市場を活性化しようとしてきたが、最近は世界的な流れがハイブリッドになりつつある。ホンダとしても、2027年に今以上に魅力的なハイブリッド車を多数投入する予定なので、その”前奏曲”として、新世代ハイブリッドマシンとして生まれたプレリュードを楽しんでもらえると嬉しい」と、本田技研工業 取締役執行専務 四輪事業本部長の井上勝史氏は語る。
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今回の6代目プレリュードのターゲットは、子育てなどが落ち着いて、自分の時間を大切にしたい、昔プレリュードに乗っていた(憧れていた)というジェネレーションX世代(50代〜)と、格好いいクルマに乗りたい、楽しいクルマに乗りたいというジェネレーションZ世代(20代〜)をターゲットとしているという。