ピックアップ界の風雲児「三菱トライトン」! 当時は売れなかったけどいま見ると「初代」がめちゃくちゃイケてた

この記事をまとめると

■2024年2月に日本でも販売を開始した三菱トライトンは3代目モデルとなる

■初代トライトンはパジェロ譲りの走破性を兼ね備えた4WDピックアップだった

■充実装備の初代トライトンであったが現役時代は人気を得ることができなかった

じつは予想以上に売れてる三菱トライトン

 2024年2月に発売を開始して以来、メーカーの予想を上まわる好調なセールスを記録している三菱トライトン。全長5mを超えるサイズや1ナンバー登録のピックアップトラックということで、万人にオススメできるモデルではないものの、ワイルドなルックスや高い走破性、そしてワクワクさせるキャラクターがユーザーの心を捉えていると言えるだろう。

 ただ、現在販売中のトライトンはじつは3代目であり、初代モデルは日本でも正規販売されていた過去があったのである。

 初代のトライトンは2005年にタイでの販売を開始し、2006年9月から日本国内での販売がスタートしている。この初代トライトンは新開発のラダーフレームを採用した堅牢なピックアップトラックであり、日本仕様に搭載されたパワートレインは3.5リッターV6のガソリンエンジンである6G74型。それに4速ATを組み合わせ、駆動方式はパジェロにも搭載されていたスーパーセレクト4WDが選ばれていた。

 そのため、ピックアップトラックでありながらパジェロ譲りの走破性を兼ね備えており、乗り味もピックアップトラックらしさを残しつつも乗用車寄りの快適なものとなっていた。

 キャビンもピックアップトラックではあるものの、いわゆるダブルキャブの広いものとなっており、大人5人がしっかり座ることができるスペースが確保され、インパネなども乗用車的なものが与えられていて、本革巻のステアリング&シフトノブやオートエアコン、セカンドシートにはカップホルダー付のセンターアームレストが用意されるなど、乗用車的な仕上がりとなっていたのも特徴だった。

 さらに、現行型のトライトンにはない、「リアスライドパワーウインドウ」も用意されていたのもトピックで、これはキャビン後方、つまり真後ろのウインドウを開閉することが可能で、大きな解放感を得ることができたのだ。

 そして、ここまで充実した装備を備えていながらも価格は300万円を切るリーズナブルなものとなっており、いまであればさらなるヒットも狙えるポテンシャルを備えていたのだが、当時はまだまだピックアップトラックを趣味に使うという考えが薄く、3.5リッターガソリンエンジンの燃費(カタログ燃費で7.8km/L)もネガティブに捉えられてしまったのか、人気車種になるには至らなかったのだった。


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小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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