ドイツでスマートフォンを使用して検挙されると重い罪に
現在の車両にはハンズフリー機能が搭載されているにもかかわらず、いまも数多くのドライバーがスマートフォンを片手に運転している姿を目にすることがあり、実際にアウトバーンを走行中の友人のクルマに同乗した際にごく自然にスマートフォンを取り出してメッセージを打ったり、通話をする姿を見て驚愕したと同時にもしも事故が起きたら……とヒヤヒヤした思いがある。
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大手保険会社アリアンツによると、もしもスマートフォンでメッセージを打っている途中や通話中に重要な過失事故を起こした場合には、事故を起こした当事者の被害については必ずしも保険で補償される訳ではないことをウェブサイト等で周知をしているが、スマートフォン検挙のオービステスト結果を見る限り、その数は決して減っているとは思えない。
ドイツでスマートフォンを使用して検挙された場合の罰金は、100ユーロ~(約1万7000円)と1点加算(ドイツは加算式)が基本だが、たとえば市街地で時速31~40kmの速度超過とスマートフォンの使用で検挙された場合、288.50ユーロ(約4万9000円)+2点加算+2カ月の免許停止となるようだ。
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日本からドイツを訪れてレンタカーを運転中に何等かの違反をしてしまった際には、レンタカー会社を介して罰金の納入通知が送付されるのだが、日本の運転免許証の点数に関しては加点されることはないようだ。
一方で、日本では事故や火災現場等の写真を一般人の誰もがスマートフォンで撮影するが、ドイツではその行為が禁止されており、処罰の対象となることから、偶然旅行で訪れたドイツのアウトバーンや公道等で起きた交通事故現場の車両や人物等を運転席・助手席・後部座席にかかわらず撮影した場合には、のちに交通違反の罰則と同様に、処罰が届く場合があるようだ。
現場の警察や消防車両から警察官が撮影者の車両を記録していることがあるので、スマートフォンでむやみに撮影することは自粛したほうがいいだろう。